概要
"眺める者"とは、漫画『結界師』に登場するキャラクターである。
本編の終盤にて登場。普段は非常に長く白い髪と、男性とも女性ともつかない体躯が特徴の、人間のような風貌の人外。人間に近い姿で過ごすことにこだわっているわけではなく、時にはてるてる坊主や人魂を連想させるような、丸い姿になることもある。
後述の土地神と瓜二つな顔立ちをしているが、素性は不明。異能や土地神との関係から、代弁者とも観測者ともとれるが、自身から素性を語ろうとはせず、その手の質問にも飄々と受け流している。
命を奪うことや与えること、そして相手の内面や世俗について眺める能力を持ち、命を奪う能力の応用か、異能を食べるようにして無害化することも可能。ただ、良くも悪くも命などを与奪することと、観察することに尖っているらしく、自身ほどではないが、周囲の寿命などを奪ってしまう異能だけを消すことは難しい模様。(後述の内面の問題で、人間の望みを一から十までかなえる気になれないのかもしれないが)
土地神・まほら様と密接な関係にあるため、(登場時期と人間同士の諍いが行われた場所の悪さもあって)結界師を始めとする異能者や人間には少々高圧的ととれるような言動がみられる。しかし、悪意や我が強いわけではなく、訳ありながら邪念ではなく誠意を持って話そうとする者や、一個人が持つには過ぎた寿命と異能を持つ人物などに対し、見所や改心の余地があるかないかを見定め、交渉の機会などを与える、中立的な一面もある。