物語
第二次世界大戦後、世界中で通常ではあり得ない力、性癖、容姿をもつ人間たちが現れるようになった。これらは一括して病気と規定され、これに罹患したものは俗に「人妖」と呼称されている。そして各国の政府は人妖病患者をありとあらゆる方法で取り締まる事となった。
主人公の武部涼一は幼少の頃に人妖の能力を発現させ、その能力の危険性から孤島の収容病院へ隔離された。特に問題を起こすことなく病院で生活していた彼であったが、そこで出会った「すず」と名付けた少女と共に島を脱走することになる。
脱走後、二人は政府の追跡から逃げるために如月双七、如月すずと名を変え、人口の殆どを人妖が占める「人妖都市・神沢」に潜り込む。
そこで憧れていた平穏な日常や学生生活を手に入れられた双七だったが、すずの『ある秘密』を目的とし、政府機関や邪な存在たちが彼らを付け狙うこととなる。