概要
お嬢様ずんだもんとは、東北応援キャラクター「ずんだもん」の人間バージョンの姿を、お嬢様キャラにした二次創作の一種。
元は短パンを履いており中性的な印象だが、こちらはロングスカートとなっている。
後述の理由から、2024年3月にX(Twitter)を中心に流行になり、多くのイラストが投稿されるようになった。
ただし、概念としては遅くとも2021年から存在しており、2021年12月18日に『お嬢様ずんだもんになれば全てうまくいくのだですわ』というツイートが投稿されているほか、2022年にはイラストやフェルト人形も投稿されている。
また、2024年2月にはニコニコ動画に「お姫様ずんだもん」という形ではあるが『ず ん だ も ん は お 姫 様 で す わ』も投稿されている。
2024年3月のブーム
2024年3月21日、おもちねぎ氏がX(Twitter)にて、『明日ディズニー行く服を決めてたらなんかお嬢様ずんだもんみたいになっちゃった…』という画像付きツイートをしたところ、これがバズりトレンド入り。『おもちねぎ氏が載せた服をずんだもんに着せる』『ロングスカートでお嬢様のように振る舞うずんだもん』などのファンアートが相次いで描かれるようになった。
ちなみに、おもちねぎ氏はこの服を着てディズニーランドへ行ったと報告しており、本人もこのようなファンアートを描いている。
余談
- ずんだもんといえば、『~なのだ』『~のだ』の語尾が口癖だが、お嬢様バージョンでは『なのですわ』『なのだわ』としているファンが多い。中には『のだですわ』『ですわなのだ』と、元のキャラが抜けていないずんだもんを描く人もいる。
- ずんだもんは公式設定では女の子なのだが、公式が男の子(男の娘)として扱っても良いと許可を出している。中性的な見た目・声のため、男として扱われる二次創作も少なくない一方、このように女の子のずんだもんの二次創作が大きく目立つのは珍しい。
- なお、流行の火付け役となったおもちねぎ氏は、『お嬢様ずんだもんと、東北ずんこ・ずんだもんプロジェクトのファンアートが増えればいいなと思っている』とツイートしている。
- ちなみに、X(Twitter)では、東北ずんこ・ずんだもん公式アカウントがファンアートをRTやいいねをしている。
諸注意
上記の通り、お嬢様ずんだもんという概念には元となる人物がいる。
nmmnに近い概念であるという事を重々承知の上で創作をすべきだろう。
ファンアート騒動
主に2人のイラストレーターの作品が物議を醸していたが、今回は特に騒動の影響が大きかった安蔵くんこ氏の方を中心に紹介する。※現在は和解・作品も削除済み
2024年3月下旬、おもちねぎ氏自身は公表していないが過去の投稿から察するに、卒業式を迎えたばかりの元中学生と思われ、ディズニーに行くための服装を公開した結果、多くの賞賛と同時に不特定多数の人々から誹謗中傷を受けていた。
この一連の流れを、安蔵くんこ氏は「お嬢様ずんだもんわからせてみた」という漫画にして投稿。
安蔵くんこ氏が「わからせ」と表現したのは、普段描いているオリジナル漫画の影響と思われる。
漫画を描く様子を映したショート動画では元になったX(旧Twitter)のポストを引用し「一部の人に芋コーデってからかわれてるんだよね」「ずんだなのか芋なのかハッキリしろ」と揶揄とも捉えられるような発言もしていた。
これらの漫画および動画は、おもちねぎ氏が「この漫画は何を思って書いたんですか?嫌がらせですか?」と嘆くポストを投稿したことをきっかけに炎上。
安蔵くんこ氏はコメント欄を閉鎖するなどの対応をしていたが、後日騒動が大きくなると当該ポストとショート動画を削除して謝罪と弁明を行った。
釈明によれば、悪意は一切無く、おもちねぎ氏の悲しさを多くの人に知ってもらうのが目的であったと語っている。
謝罪文→https://x.com/ANZ_KNK/status/1773158873366462712
しかし、「Youtubeの謝罪動画を収益化しているのではないのか?」という憶測が拡散された事により、更に炎上。
その後、安蔵くんこ氏に更新されたポストによって、謝罪動画の広告設定等はYouTube自体の仕様であり、動画そのものの収益はオフであることが公表された。
さらに、仕事用に使っていたメールアドレスや自身のイラストがアダルトサイト等に勝手に登録される嫌がらせを受けていることも公表された。
これらは明らかに度を超えた誹謗中傷であり、威力業務妨害罪とも捉えられてもおかしくないであろう。
後日、騒動に対する禊として「お嬢様わからせ漫画を描いて自身がわからせられる安蔵くんこ」の漫画を投稿した。
https://twitter.com/ANZ_KNK/status/1775823076451909767
多くの人が期待していた自虐ネタを披露したことが話題となり、矢面に立って本音をブチまけたという姿勢は評価されたのか、炎上は徐々に沈静化していった。
同時期に、過激な活動と病み系のイラストで知られる女性作家のハ息子(ハムスターの息子に産まれて良かった)氏のお嬢様ずんだもん好きというファンアートも、過度に陰キャ女子風に描いている事から、悪意があるとして非難に晒される。
「本人が嫌がったら消します」と発言しているが、結局おもちねぎ氏からの非難はなかった。
ハ息子氏は今回の件を「読み取る側の差別意識」であると主張して、真っ向から反論を受け付けている。
実際、ハ息子氏はおもちねぎ氏の素顔を知らず、おもちねぎ氏も自身の事と認識していないのだから、第三者が意見する資格がないのは最もである。
なお、ハ息子氏はもともと公人として素顔で活動する芸術家でもあるため、その活動内容にドン引きしてしまった人も多いらしく、大した騒動にはなっていない。
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