概要
タタラ場に特攻してきたサンと、サンと戦うエボシ御前、そしてサンを殺そうと躍起になっているタタラ場の民衆。
そんな状況を見て「憎悪」に当てられて激昂したアシタカが、サンとエボシの一騎打ちに乱入した際に放った一言である。
「どいてくれ」の一言と共にゴンザを退け、怪力で民衆を押しのけて決闘の場に割って入った。
そして、自身にかけられた死の呪いを発動させ(またはナゴの守が呼応して)、まるで毒蛇や蛭をも思わせる「タタリ」のイメージを顕現させたことで、殺気立っていたサンや強気なゴンザや民衆をも怯ませた。
しかし、本人が豪胆な女傑であるだけでなく、ナゴの守への贖罪どころか逆に煽るという大胆不敵であるエボシは、自身を殺そうとして暴走したアシタカの腕をすでに見ているためもあってか、この状況に大して影響されずに逆にアシタカを挑発した。そして、アシタカの腕を切り落とそうとしたため、アシタカは痛み分けという形で場を沈めるためにサンとエボシを気絶させた。
余談
- アシタカが乱入する場面も、アシタカが何度か言った発言である「押し通る」にどこか類似性がある。
- Pixiv上では、「(呪いが進行して)アシタカが夜叉になっている」イラストが散見される。また、アシタカは劇中でも戦闘力と容赦のなさから「鬼」と呼ばれる場面があるため、対峙する者からしたらアシタカも十分に「夜叉」と呼べるのかもしれない。アシタカの先祖とされるアテルイと混同されてきたこともある悪路王も鬼とされる場合が目立ち、立烏帽子との因縁を持つ伝承も存在する。
- エボシが設立したタタラ場も、鬼の正体の一つとして考えられている金工師の集まりその物でもあり、タタラ場がもたらしている弊害を考慮すれば、エボシ達でさえ近隣から見れば「鬼」と同列に見られていたとも言える。