どですかでん

どですかでん

1970年に公開された日本映画である。監督は黒澤明。

概要

黒澤初のカラー映画で、木下惠介・市川崑・小林正樹と結成した「四騎の会」の第1作である。

山本周五郎の小説『季節のない街』を原作とし、貧しくも精一杯生きる人々の生活を明るいタッチで描いた。題名は作中で少年が電車の運転士になりきったときに口ずさむ「どですかでんという擬音語からきている。

本作は興行的に失敗し、黒澤は大きな借金を抱えることになった。批評面では完全な失敗作とはいえなかったが、ほかの黒澤映画と比べると低調な評価となった。

主なキャスト

六ちゃん：頭師佳孝

おくにさん：菅井きん

沢上良太郎：三波伸介

沢上みさお：楠侑子

島悠吉：伴淳三郎

ワイフ：丹下キヨ子

井河：日野道夫

野本：下川辰平

松井：古山桂治

初太郎：田中邦衛