『生ぬるいアイドルはことごとく叩き潰す。そのスタンスは活動を再開した今も変わらない!』
『メンバー名はれもんと来夢!しかもこのグループ名!あれ?もしかしてとっても可愛いのでは?』
『いいや、騙されるな!君たちが目にするのはBIG4の一角、狂気のハーモニー!』
概要
アイプラのメインストーリーBIG4編にて、BIG4のNo.3として登場した2人組。アイドル業界を世界一のエンタメにしようと活動している、アグレッシブでバイオレンスなアイドル。
しばらく活動を休止していたため、アイドルに疎い芽衣は存在も初耳だった。
その特徴はアイドル界で最多を誇るライブバトル数で、休止していたのもあまりの強さと好戦的な性格から他のアイドルを潰し過ぎたから。大小様々な事務所から番組やライブの共演を次々とNGにされても気にも留めない二人を、どりきゅんの所属事務所が「いったん落ち着いた方がいい」と半ば無理やりに休止させたのだそう。
外面と内面を使い分けるどこかのアイドルとは違い、彼女たちは常日頃から多方面に喧嘩を売る強気で忖度の無い言動がウリで、口だけではないその確かな実力に心酔する熱狂的なファンも多い。その熱量は業界一とも称されており、活動休止中も元々多かったファンが積極的に布教を続けていただけでなく、復帰後は過激なファンがさらに増え結束力が強くなったらしい。
復帰後は「BIG4チャレンジ」と呼ばれるテレビ番組を主催。どりきゅんにライブバトルで1度でも勝利すれば、そのBIG4の地位を得ることが出来るという異例の企画で、「BIG4相手なんだから負けて元々」「勝てたら勝てたで美味しいチャンス」ということで数多のアイドルが挑んでいったが、どりきゅんは休止中のブランクも感じさせない圧倒的な力でこれらを返り討ちにした。
休止中に事務所の許可なく「どりきゅんch」という動画チャンネルを立ち上げており、はじめこそ事務所ともめたものの、早々にとてつもない人気チャンネルとなったことで、事務所も許可せざるを得なくなった。
実際、動画のクオリティはどれも素晴らしいらしく、企画のメインはチャレンジもの。ボイトレやダンスレッスンだけでなく、格闘技や芸術、各業界の著名人によるスピーチなどその内容は多岐にわたる。一見、アイドルと何の関係があるのか節操のなさが気にかかるが、どの企画でも二人は恐ろしいほど真剣で、視聴者は怖がりながらも目が離せなくなっているようだ。
また、毎回ネット記事になるほど話題を呼ぶ生配信でもいつものスタンスは変わらず、他事務所やアイドルを煽るような発言で敵を作ってはこれをライブバトルでひねりつぶすのが日常。
詳細
アイドル像
どりきゅんのパフォーマンスは観るものを魅了するどころか圧倒させ、劇中でも「心臓を直接鷲掴みにされて2人の思うまま好き放題揺さぶられたかのよう」、「歌声と振り付けのひとつひとつが大きな衝撃になって客席にたたきつけられてるみたい」と形容された。まさに舞というよりは武のようなスタイルの彼女たちだが、それでいてアイドルというものに誰よりも真摯であることも偽りなく、ライブでもそれ以外でも常にファンを盛り上げ楽しませる姿勢は欠かさない。
強さの秘訣
傍若無人で他人に厳しい分自分にも厳しく、バカげた量の練習を毎日こなすのはもちろんのこと、ライブを終えた直後の舞台裏で「まだまだ理想には程遠い」と反省会を始めるほか、自分より実力が劣る相手にもフィードバックを求めるなど、BIG4の座に胡坐をかかない向上心の塊。
そんな彼女たちの強みは、秀でた才能が武器のⅢXとは対照的な努力の鬼であること。ソロでもBIG4に入れるほど磨きあげてきた実力に、長年かけて培ったコンビネーションを掛け合わせることで修羅のごとき強さを実現している。
また、デビュー前からずっと力をつけるためならなんにでも挑戦してきたそうで、曰く
「アイドル一直線で、ひたすら頑張ったやつにだけ見えるものがある…ってのは分かる。」
「でも、その一本槍でどこまでも行ける人もいれば、そうじゃない人もいる。他の場所に手を伸ばして新たな武器を手に入れたり、今まで取らなかった思い切った行動を取ったり……」
そこまでやって初めて飛躍したのが自分たちなのだという。どりきゅんのストロングスタイルは、同じ努力でも「アイドルが好き」というような真っすぐで輝かしい動機とは方向性が違うものであることがうかがえる。
おい……アイドルを舐めてんのか?
口だけの理想ばかりを掲げて実力も覚悟も伴わない生半可なアイドルにはとことん辛辣で、そんな相手にはいつにも増して冷たく刺々しい突き放すような口ぶりになる。それこそBIG4チャレンジも「ダメ元で負けても経験」なんて甘ったれた覚悟で挑戦してきた三流を間引くという意味で理にかなっており、これらを叩き伏したうえで「すごーく弱かったし、覚える価値もない」「半端な努力しかしない子はさっさと辞めた方がいい」と話している。
一方である程度見込みのある者にはそれ相応の態度で接しており、根性や覚悟の強さをパフォーマンスで見せた相手には「もがいてあがくやつを突っぱねるほど人として終わってねえよ」「それなりに頑張ってきたみたいね」と素直に評価している。
以上の両面はどりきゅんの琴乃に対する飴と鞭のような教育スタイル(当人らは思った事を好きに言っているだけの無自覚)や、自身の敗北を認めてケジメをつけようとする潔さにも見て取れる。
どりきゅんの覚悟
なぜここまで他のアイドルの夢を潰して終わらせるようなことをするのか。その理由はどりきゅんが目指す目標「中途半端なアイドルを全て叩き潰し、今の腑抜けて腐りきったアイドル業界を変革する」ことにある。
過去の経験から腐敗した現在のアイドル界に不満を抱える二人は、この理想を現実にするためにも圧倒的な力が必要であると信じている。曰く、
「強くなくっちゃ生き残れない。夢も、未来も、想ってるだけじゃなんの意味も無いわ。誰にも文句を言わせない強さがないと、事務所や業界にいいように使い捨てにされるだけよ」
というのが言い分で、だからこそライブバトルを通して対戦相手にもどりきゅんのそれを上回るアイドルとしての覚悟があるのか問いかけるのであり、それで負けた相手は自分の理想を貫き通せなかったそれだけの存在だと非難するのである。
そんな様子を見てきたⅢXのmihoはどりきゅんの荒い言動に隠された真のねらいについて、「腐ったアイドルやその取り巻きを業界から一掃して――真の意味でのアイドルだけが、頂点を目指してしのぎを削る……そんな世界を思い描いているのかもしれないわ」と推測している。
メンバー
イラスト右。どりきゅんが発してきた過激な発言元の大半を担当。ざっくばらんな性格を幼馴染のれもんから注意されると弱い。
イラスト左。来夢とは幼少からの付き合いで、冷静な性格で彼女を治めている。対外的にも礼儀正しいが、志は来夢と同じ。
掛け声
(来夢「じゃあ、行くか」)
(れもん「いつも通り、ね」)
来夢「シャバいやつらは」
一同「ぶっつぶーーーーーす」
決めポーズとしては、初登場時に見せた指でハートを作るキュンですポーズが特徴的。
ユニット曲
「Ignition」
BIG4編第62話で初公開された曲。後攻の月ストによる「月ノヒカリ」と違いライブ映像は用意されておらず、劇中では止め絵で歌が流れるだけの披露だったため、アイプラ恒例の「ライブバトルで先攻は負けフラグ」も相まってシュールなものとなっている。月ストのシングル「月ノヒカリ」に収録されている。
衣装
スカジャンのような上着の所々に龍虎があしらわれている。これはどりきゅんのコンセプトとも繋がりがあるのか、れもんのイメージカラーが「紫」で「龍」、来夢が「赤」で「虎」となっている。
どりきゅんの過去
自身のチャンネルにおける配信といった露出はあれど、基本的にトーク番組やインタビュー等を受けないと業界でも有名で、その過去を詳しく知る者は少ない。劇中では長くアイドルを続けているmihoの口から語られた。
昔は名門事務所セレスティアルプロに所属しており、その頃から一度や二度ならず生放送中に喧嘩や騒ぎを起こしていたそうで、当時から中途半端なアイドルには厳しかったが、それでも現在ほど過激ではなかったらしい。
転機となったのは業界の大物プロデューサーとの軋轢で、当時そのプロデューサーが売り出していたアイドルとライブバトルをすることになったどりきゅんは、プロデューサーから将来のバックアップと引き換えにわざと負けるよう持ち掛けられた。
案の定二人は誘いに乗るフリをして相手をこれ以上ないくらいに叩きのめすのだが、その代償に一切の仕事を失ってしまう。さらに、プロデューサーの怒りを恐れたセレスティアルプロはそんなどりきゅんを守るどころか切り捨てたのだった。
その後のどりきゅんは、落ち目の自分たちに照準を合わせてくるアイドルを悉く蹴散らし、格上に対しても公の場でライブバトルを宣言し逃げられないようにしてから叩き潰すなど、手が付けられない強さだったという。激動の時期を経て気づけばBIG4の地位を手にしていた二人だが、彼女達が暴れまわった道のりには数多のアイドルの夢の残骸が転がっている。
余談
イベントストーリー『漕ぎ出せ!アイドル★サバイバーズ』によると、サニピが出演することになった無人島脱出企画番組において過去100組のアイドルが挑戦し敗退を余儀なくされた中で、唯一脱出に成功した1組がどりきゅんなのだそう。その時のインタビューでも「雑魚アイドルには無理だから諦めた方がいい」など不必要に煽るようなコメントを残しており、巡り巡ってそれが出演を渋っていた怜の負けず嫌いに火をつけた。
関連イラスト
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IDOLY_PRIDE BIG4(アイプラ) 月のテンペスト
スプライト:メンバーが「ライム」と「レモン」繋がり