概要
TBSで放送されたドラマ『不適切にもほどがある!』の公式略称。
……であるのだが、流行語大賞以前にもほとんど使われておらず、ネットや世間でも全くと言っていいほど定着していなかった。授賞式に参加した主演の阿部サダヲ氏も「自分たちで言った事は一度もない」とコメントを残しつつ、「ドラマ全体が評価されたということ。ありがとうございます」と喜びを見せた。
※ 視聴者や出演者の間ではほとんど使われていなかったのであり、公式サイトでは使われていたことに注意(参照)
元々「流行語大賞」自体が近年は「選定されるものが本当に流行っている言葉なのか」という疑念を持つ者が多くおり、やくみつるを筆頭とした選考委員の普段の舌禍もあり毎年発表されるたびにネットで荒れるネタの一つであり火種は溜まっていた最中であった。
2024年の流行語大賞として見事入賞を果たすも、略称としては定着率が低かった事から発表直後のニコニコ生放送のコメントをきっかけに不適切報道(ふてきせつほうどう)を意味するオールドメディアの偏向報道を揶揄するネットミームとして用いられる事になり、翌日「不適切報道」が一時Xの日本のトレンド1位を飾る事態となってしまう。
さらにタイミングが悪いことに同年12月の韓国での戒厳令発動騒動をNHKなどの地上波TV局が即時報道しようとしなかったことが炎上に拍車をかけた。その前に起こっていた韓国の芸能事務所HYBEのお家騒動に端を発したNewjeansの独立騒動は大きく取り上げていたことから、左右両方のツイッタラーから「韓国の芸能ネタは大きく取り上げるくせに国際問題に直結しかねない戒厳令は報道しないのか」と非難が殺到、「不適切報道=ふてほど」がさらに定着してしまうことになった。
かくして「ふてほど」は名実共に流行語となったのであった。
オールドメディア及び流行語大賞そのもののあり方を揶揄するネガティブなレッテルとしてだが。
本記事が立てられたのは流行語大賞発表前の2024年8月27日であり、ミーム的な意味で立てられたわけでは決してないのは言うまでもない。
なお、ネット流行語100では当然ながらノミネートすらされていない為、流行語3冠は不可能である。詳細はネット流行語100を参照のこと。SNS流行語(ガジェット通信主催の方)も上位に入ることはなかったので、ある意味でもどういった理由で入ったのか不明な結果となったといえるかもしれない。
ちなみに
当然ながら、この件に関しドラマ「不適切にもほどがある!」及びスタッフや演者の皆様に非は一切ない。
本ドラマは視聴率も昨今のドラマとしては健闘しており(テレビ全盛期からすれば大爆死もいいところの数値だったが、視聴率に反映されないネット配信による視聴もあり得る時代背景も考慮する必要はある)、最終回ではXのトレンド1位を獲得する程度の盛り上がりはあった。
むしろ流行語大賞に対する不満やオールドメディアに対する憎悪が火種になった、ネガティブなネットミーム化による『被害者』といっていいだろう。
関連タグ
【本来の意味】
【実際に広まった意味】
ふてぶてしいにもほどがある