概要
震源地となったのはニコニコ生放送の名も無き一般市民の流行語大賞への苦言である。
2024年の流行語大賞に選ばれた「ふてほど」であったが、インターネットメディアにおける利用率はインターネット流行語大賞にノミネートされた機動戦士ガンダムSEEDFREEDOMや猫ミームらの足元にも及ばず、当然ネット流行語100には正式名称の「不適切にもほどがある!」共々ノミネートすらされず、使用率は芳しくなかった。
※機動戦士ガンダムSEEDFREEDOMは従来関わっていた毎日放送が製作に参加しておらず、猫ミームは素材や楽曲の無断使用の可能性から権利関係に問題がある為、マスメディア的にはかなり使いづらいものである
大賞発表時のニコニコ生放送でも、誰も知らない単語が流行語大賞に選ばれた事に困惑の声は絶えなかった。
ここまでの流れだと「オールドメディアお得意の捏造をネットに暴かれた」と嘲笑するだけの方々もおられると思うのでフォローしておくと、不適切にもほどがある!自体は昨今のドラマとしては視聴率は健闘しており、公式には放送開始当初の段階で既に「ふてほど」の略称は用いられていた。
略称としての視聴者からの定着率が低かった為に疑問を持たれたというのが本質である。
はずだったのだが、1人の利用者がこの結果に一つのコメントを残した事で事態は一変する。
「不適切報道?」
と。この結果
「こんなの不適切報道(ふてきせつほうどう)のことだろ」
「不適切報道の略称ということにしてしまおう」
という、オールドメディアへの不信が根強いインターネットメディア利用者間の大手マスメディアによる不適切な報道をなじる一大ネットミームと化し、翌日のX(Twitter)では「不適切報道」が一時日本のトレンド1位を獲得。
放送中の数か月の盛り上がりをたった1日で叩き出してしまう。
現在は「#ふてほど」のハッシュタグ単独ではドラマの感想を共有する事はほとんどできなくなり、韓国の戒厳令が(散々韓流やK-POPを全面押し出しておきながら)日本のメディアだと大きく報じられなかった事例を始め、マスコミによる捏造・不祥事、反社・テロリストの擁護、オタクやSNSへの偏見の助長といった「(インターネットメディア利用者目線での)不適切な報道」をまとめるムーブメントが主流となってしまっている。
本来のドラマのファンからすれば検索妨害もいいところであり、事実ドラマ視聴者からの「放送中に既に使われていた」という苦言もあったのだが、そういった苦言はほとんど拡散されず、そもそも既に「不適切報道」の意味合いで用いてしまっているX民には全くと言っていいほど響いていなかったのは言うまでもない…。
ふてほどの記事自体も「本来の意味で立てられた数か月」よりも「流行語大賞受賞以後のネットスラングとして用いられた1か月未満」で閲覧数が数倍ほどに伸びてしまったという現実もある。
ネットの流行は「誰が」「どのように」作り出すか、という事をまざまざと見せつけられる事となった。
ちなみに
重ね重ね言わせていただくが、本百科事典におけるふてほどの初版は流行語大賞受賞よりも前である。
そして公式ウェブサイトにおいては放送中の段階で既に「ふてほど」の略称は用いられていた事も確認されている。
あくまで定着率が低かったのみであり、「ふてほど」の受賞自体が仕込み・流行させようとして失敗したやらせとまでは言い難い事は申し添えておく。
関連タグ
- ふてほど
- 不適切にもほどがある!…本来はこれを意味していた
- オールドメディア
- 検索妨害
- ミーム汚染