やり手

やりて

複数の意味を持つ言葉。現代では「物事を巧みに切り盛りする人」という意味で用いられる事が多い。

やり手とは

1. 物事を行う人。
2. 物を与える人。物をくれる人。
3. 腕前のある人。敏腕家。
4. 遊郭で遊女の指導・手配などをする女性。
5. 牛を使う人。牛車を操る人。

概要

仕事・事業を高い水準でこなせる優秀な能力の持ち主のこと。

また、気の利く人のことも言う。

妓楼における『やり手』

遊女や禿を監督しつつ身辺の世話をする女。遣り手婆（やりてばば）ともいう。監督しやすいように遊女屋の二階の上り口に遣り手部屋があるので「二階のおばさん」ともよばれた。

遊女の素行・勤務状況をつねに監視し、遊興費や遊女の貸借勘定を取り扱った。遊女屋・客・遊女の三者間を巧みに切り回す独特の才能が必要で、古参の新造など遊廓生活者の中年女がつとめた。固定給は少なく、祝儀収入に頼ることが多かった。

表記揺れ

遣り手

関連タグ

能力

有能　優秀　敏腕　凄腕　辣腕　剛腕　切れ者　策士

妓楼 / 遊女屋

遊里　花街　遊廓 / 遊郭

やり手婆