概要
(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。戦国時代には武家の妻、もしくは代わりに家中を取り仕切った女性に対して使われている。
(2) 江戸時代,吉原で御職女郎に付添った若い見習いの遊女。本稿で解説。
新造とは
まだ客を取らない遊女見習い。大きく分けて振袖新造,留袖新造,番頭新造の3種があった。
禿 が成長して 13~14歳になると新造とし,振袖新造という。禿時代を過ごさず、やや年をとって遊郭に来たもの、容姿などが劣っているものは袖を留めて留袖新造となり,この2者は姉女郎の左右にはべって遊女としての教育を受けた。番頭新造は,年季が明けて行くところがない元遊女がよくなった。花魁のマネージャーのような仕事をした。
振袖新造は客を取らなかったが、留袖新造の場合客をとることがあった。