概要
17世紀後半に作られた星座で、当時どこの星座にも含まれていなかったエリアの星(位置的にはおひつじ座の一部に)を活用して設定された。同じ位置にはきたばえ座もあり……というかモロに星が被っている。
なお後々ゆり座もきたばえ座も国際会議という名の仕分けで落とされたので現在は残っていない。
ちなみにゆり座はただのユリの花をかたどったものではなく、ブルボン王朝(当時のフランス王家)の紋章であるユリを模している。
というのもこれ、ルイ14世を讃えるためという完全に忖度のような理由で作られたのである。オマケにこの人はもう一個、おうしゃく(とせいぎのて)座なる星座まで作ってもらえた。
こっちは王様の杖とそれを持つ手をかたどっている。
王様を讃えて作られた星座は他にもあり、ポニアトフスキーのおうし座、フリードリヒのえいよ座(冠と王様の杖をかたどった星座)、ジョージのこと座にチャールズのかしの木座、ブランデンブルグのおうしゃく座……と、判明しているだけでもこんなにある。
なおたて座も元は「ソビエスキーのたて座」といい、17世紀後半にイスラム教徒の軍団を打ち破ったポーランドの英雄「ヤン・ソビエスキー」を讃えた星座なので彼らの同類のはずなのだが、なぜかこれだけ残っている。