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概要

100年以上生きている最古のカンピオーネの一人。「妖しき洞窟の女王」、「永遠の美少女」とも称されている。行く先々で奇跡のような治療行為を行うことから「聖女」扱いされることもある。たおやかで優しげな雰囲気を持つ褐色の肌の美少女。自称「永遠の17歳」だが、年齢のことを持ち出されると割と本気で落ち込んでしまう。


権能

生か死か(Live or Die)

ギリシア神話の春と冬の女神ペルセポネから簒奪した第1の権能。春の乙女と死の女王というペルセポネの二面性を体現した力。

春の女神としての能力は超回復で、生命力を操り、傷ついた者へ命の息吹を吹き込むことにより瀕死の人間すら一瞬で癒すことが可能となる。さらに副次的な作用として、怪我だけでなく呪いや毒をも見ただけで察知する眼力を獲得する。ただし、カンピオーネを治療することはできない。呪力を全力で込めれば、邪眼によって無機物に変えられた者を一時的に命ある姿に戻すこともできる。

1日ほどかけて準備して「反転」させると、冬と死を司る冥界の女王として寒波をもたらしすべてを凍てつかせる「冬の力」となる。猛吹雪を引き起こすのみならず、冬の女王の呪縛として冷気を『氷の大蛇』の形で操ることも可能。ただし、力を使いすぎると半年から1年、もしくは以上冬の寒さが残って厄災の原因となってしまううえ、自身がふと思いついただけの作戦すらも半自動的に実行してしまうという制御不能な面を持つ。さらに、神すらも即死させうる切り札として、地底の冥界に通じる地割れを起こして敵を引きずり落とす『冥府落とし』がある。冥府の穴からは常人ならば周囲にいるだけで凍死しかねないほどの冷気が噴き出るという追加効果まであるが、大地母神を含む冥府の神々や復活を遂げる伝承を持つ神々にはあまり効果がなく、これを使うと「冬の力」はしばらく使用不能になるうえ本来の癒しの力も弱体化してしまう。


幸いなる聖者への恩寵(Grand Luck)

中国の善なる民衆の守護神地蔵菩薩から簒奪した第2の権能。善行の成就に努めている限り自らの行動が成功するように幸運が発生し、逆に自分の行動を妨げようとする者に対しては不幸が訪れる。訪れる不幸の度合いは相手の力量に応じて変化し、相手が人間の範疇にあるなら事故に巻き込まれたり同行者が急病にかかる程度で収まるが、カンピオーネともなれば大規模な災害に巻き込まれる。権能そのものは自在にオンオフできるが、すでに起こってしまっている現象を中断させることはできないため、自らもその不幸に巻き込まれてしまうことがある。また、何度も連続して幸運に恵まれて一定量を超えると、その反動で大きな不運に見舞われてしまう。

《妖精郷の通廊》と密接な関係を持つ権能であり、発動中ならば大量の呪力を代償に「修正力」をも利用して通廊の中に緊急避難することも可能となる。さらに「起こりうる最大の吉凶」を願った場合には、夜空を血のように赤黒く染めると同時に足下から噴出する強い呪力をはらんだ熱風で移動を妨害した直後、勝手に通廊が空き4名のカンピオーネをまつろわぬ神3柱の眼前へと強制転移させた。


妖精郷の通廊(Beyond the Timeless Horizon)

常若の国の妖精女王ニアヴから簒奪した第3の権能。アストラル界や過去の時代など「地上でないどこか」の世界に通じる「妖精の門を開く権能」。この力によりアイーシャはいろいろな時代へ時間旅行を行っているが、自分自身でも上手く制御できず、作ろうと思っても作れなかったり何年か後に勝手に穴が開いてしまい、一度開けば作った本人さえ抗えずに吸い込まれてしまう。

「門」は洞穴のような漆黒の穴の形をしている。通廊の中は闇が広がる空間で、光は出口にあたる一点のみ。宇宙空間のような見た目だが、地上と同じように呼吸できる。直通の出口の他にも無数の出口が存在し、アイーシャが内部で念じれば出現するが、当人もそれぞれの出口がどこの場所・時代につながっているか判別できない(上位妖精や旅の神でなければわからない)ので、迷い込めば確実に迷子になってしまう。

アイーシャが通った後は自然に閉じるようになっているが、よく晴れた満月の日に自然と開くほか、大勢の優れた魔術師が半月から1カ月ほど時間をかけて準備をすれば魔術的に開けることも可能。他人を強制的に転移させる場合、相手の人数や強さが増すごとに消耗も大きくなり何人もの神殺しや神を転移させたときには意識を保てないほどに呪力を消費した。穴が見えなくなった後でも道は残っており、神力などの細かい力はそこを通ることができる。なお、アイーシャの帰還と共に消滅するが、自らの意志で残すこともできる。

さらに、本来あるべきでない世界へ「繋ぎ止めようとする力」により、起こるはずの事象をなかったことにし、起こった事象さえ修正する力に守られることに加え、ある程度恣意的に「修正力」を操り攻撃無効化を行うことが可能。加えて、この権能の副次的な効果によりアイーシャは不老になっている。

元があくまで『異界を旅する』権能でしかないため殺傷力は非常に低く、送り込んだだけで死に至るような過酷な環境の場所へ繋げて“葬り去る”用途では使えない。ただし、一度吸い込まれると入口方向へ帰還するのは困難で、普通の魔術師の飛行魔法はもちろん、アイーシャ自身の力でさえ自由な移動は不可能で、入り口から帰還したのは《黒き冥界の竜》に全力の呪力を注いだヴォバンと、呪力と体力を常に燃やし続ける『嫦娥奔月』の秘術を用いた羅濠の2名のみ。

なお、大体の時代を決めることはできても時期に関しては完全にランダムとなっている。現代から直接未来に飛ぶことは今のところできないが、通廊は両方向性なので過去から現代へやってくることは可能であり、過去から現代に帰る際に呪力を一気に使うことである程度任意に時代を選ぶこともできるため、元の時代から30年後などに飛んで意図的に浦島太郎状態を作り出すといった裏技的な用法も存在する。

また、作品終盤にて、条件付きではあるがこの世界に初めて出現した、「異なる時間軸の並行世界への転移も可能とする権能」であることが明らかになった。ただし、異界のスペシャリストが内部から術で暴走させてようやく可能となる用法な上に、「行き来」ができる能力ではないため行った後に自力で帰還するのはかなり難しい模様。作中では、魔王内戦にて妖精王たちが自らの肉体から作った宝珠を用いて6人の神殺しを並行世界へと追放している。

《幸いなる聖者への恩寵》で生じた「起こりうる最大限の凶兆」という下地にアイーシャ自身の怒りと絶望が作用すると、色取り取りの花に包まれた直径数百mはある「天空通廊」が上空2500mほどの高さに発生する。周囲は黄金色の光に包まれた幻想的な光景となるが、妖精王であっても抗えぬほどの桁違いな吸引力が発生し、さらには通廊からは小妖精達が現れて微笑みながら内部へ連れ去ろうとする。


女王の呪縛(Charm and Curse)

バビロニアの古き地母神イシュタルから簒奪した権能。周囲の人間の好意を自分に向けさせ信奉者に変える魅了の能力。初めて会ったばかりの人々に自分のためなら命を惜しまないほどの忠誠心を植え付け狂信的な教団を作り、魅了した者たちの身体機能と戦闘技術を強化する効果により精強な軍団に変えることも出来る力だが、アイーシャの性格的に普段は人捜しや移動手段の確保程度にしか使われない。ただ、ほほえみを見せたりお願いをするだけでも権能はわずかながら常時発動しており、微弱な権能しかかけていなくとも何度も重ね掛けすることで結果として狂信者を生み出してしまうこともあり、一旦暴走してしまった群衆はアイーシャの力でもしばらく鎮静できなくなるという危険性を持つ。

神や神殺しには通用しないが、神の眷属ですら沈静化させ、権能の支配下にある者をも魅了するほどの絶大な効果を持つ。ただし敵対者を完全に魅了するには時間と回数が必要となる。権能に魅了された人々も時間と距離を置けば呪縛から解放され、それまでにかかる時間は呪力の量や魔術に慣れているかどうかによって違いが生じる模様。生物の種類によって効きやすさに違いがあり、動物と比べて草木の類にはあまり通用しない。これまでの時間旅行で魅了してきた人間との繋がりはアイーシャの帰還後も残っており、プルタルコスの館にある『時の門』のような特異点を利用すれば信奉者たちから莫大な呪力を瞬時に徴収できる。


不思議の国の剣(ジャバウォック・スレイヤー,Jabberwock Slayer)

伝説の騎士にして守護聖人である竜殺しの英雄サン・ジョルディから簒奪した権能。剣で武装した『甲冑の魔神』を顕身として召喚する。身長は十数m、甲冑をつけているのはずんぐりとした上半身だけで、下半身は煙でできている。民衆の庇護を求める声がなければ決して召喚することはできないという条件があるものの、支持さえあれば自身がどれだけ呪力を消耗していても顕現させられる。ただし、魔神がダメージを受けると蒸気と共に甲冑の継ぎ目から火の玉が噴出して地上へ落下してくる性質があり、その射程範囲は数kmに及ぶため庇護すべき民衆すらも危険にさらしてしまうという本末転倒な欠点を抱えている。発動条件自体は非常に厳しいが、アイーシャの場合は《女王の呪縛》のおかげで発動難易度が下がっており、『時の門』のような特異点を利用できる状況ならば過去に魅了した人々に頼むことで簡単に発動できる。


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