マユリ「…全くどいつもこいつもピイピイと五月蝿い事だヨ」
概要
外見は赤子の上半身を持つ巨大なイモムシのような不気味な姿に変化する。
致死性の毒を周囲百間にまき散らす能力と胸部から刃を生やす機能があり、さらに巨体を用いて圧し潰したり、相手を捕食することもできる。
ちなみに作中で最初に卍解を披露した斬魄刀でもある。
初披露となる石田雨竜戦では、毒を撒き散らしながら巨体で襲いかかったが、滅却師最終形態となった雨竜の一撃で真っ二つに破壊された。
破面篇におけるザエルアポロ・グランツ戦では、彼を押し潰し喰らい尽くすも、彼の肉体を取り込んだせいで操られる(生物型をしていたことが仇となった形)。そのまま主であるマユリに襲いかかるが、ただちに自爆。「万一マユリに楯突いたら自爆する」という改造をあらかじめ施されていたためである。なおこの後、刀剣姿の状態で「逆らった奴には一度折るくらいが丁度良い仕置きだヨ」と思いっきり折られている。操られていただけなのに可哀想な話である。
また、疋殺地蔵は被造魂魄計画“眠”の過程で産まれた“眠五號”の技術を用いて改造されたことが明かされた。五號は胎児まで進化した魂魄であり、疋殺地蔵が胎児のような姿をしているのはこれに由来するものと思われる。この改造により上昇した戦闘力でマユリが隊長の座についたと阿近により解説されている。
【魔胎伏印症体】
「今私の得た情報で 漸く 臨月だヨ」
最終章・千年血戦篇にて、神赦親衛隊のペルニダ・パルンカジャス戦において初披露した、戦闘中にマユリが取り込んだ情報を基に、その戦闘において最適な疋殺地蔵を産み出す改造卍解。名称からしてこれが元ネタと思われる。
今までとは打って変わって紫色かつ「伏」の字が書かれた巨大な腹を抱えた姿をしている。そこから苦しみに悶えた叫び声を上げながら腹から金色に光り輝く疋殺地蔵を新たに産み落とした。
その疋殺地蔵は対戦相手であるペルニダの能力をメタる為、全身の神経が体表にあり、空気や地面に触れても激痛に苦しみ続けるという業が深いにも程がある姿で産まれ落ちた(その様子をマユリは「まァそれは置いといてだ」と涼しげに解説していた)。
体表の神経は七万の層に分かれており、ペルニダから神経を撃ち込まれても体表が一枚剥がされるだけで侵食を無効化している。さらに歯が生えていない為、噛み切って分裂される心配も無い。
ペルニダを喰い尽くして斃したかに見えたが、進化したペルニダの弓による攻撃で内側から破壊されてしまった。
余談
- 斬魄刀の卍解とはその斬魄刀本来の姿とでも言うべきものであり、卍解状態の斬魄刀が受けた傷・与えられた損壊はその後一切治ることはない(零番隊の二枚屋王悦による打ち直しのような例外を除く)。
- しかしながら金色疋殺地蔵は破壊されるたびにマユリの手により改造(なお)されているため、幾度破壊されようとも戦いの場に呼び戻され続けている。ある意味最も過酷な目に遭い続けている斬魄刀と言える。
- 石田やペルニダに破壊されたりと作中でも屈指の被撃破率を誇る卍解となっている。事実、マユリが勝利した戦いでフィニッシャーとなったのは卍解ではなくマユリ自身の発明品である事が多い。