概要
漫画『【推しの子】』の星野アクア×黒川あかねのカップリング。
詳細
恋愛リアリティーショー編で出会った2人だが、あかねの炎上騒動でアクアがあかねの命を救った事をきっかけに始まった。
アクアも当初は成り行きで助けた仕事仲間程度の認識だったが、あかねが「星野アイの人格の模倣」をやってみせたことから特別な存在として認識するようになる。
公的にはリアリティーショーでカップルとして成立しているが、アクアはあかねを「アイの幻影を重ねている」上で「アイの人間関係を探るための有力な人材」として見ている。あかねもアクアが自分を恋愛対象としては見ていない事を理解しており、自身の感情や公的な認識を踏まえた付き合い方をしている。
あかねは「目の前の状況に目を背けずに真っ直ぐ向き合う強い精神性と包容力」「他には真似できない突出した才覚」というアクアが持ちえない精神性や能力の持ち主であり、アイという推しにして母親を喪ったアクアにとってはアイの人格をトレースできるというだけでなく、アクアがアイの喪失によって得る事が出来なかったピースを埋めてくれる人物でもある。
「相手の嘘を嘘と理解し、互いの距離感を把握しながら付き合う」という相互理解の下で動いているのもあり、表向きの関係は良好である。
原作者の赤坂アカ氏はTwitterにて「黒川あかねは連れて行ってくれる人」と評している。
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以下、アニメ未放送及び単行本10巻以降の展開に関するネタバレを含むため注意！！
『一緒に殺してあげる』
『アクアくんがすっごい悪い子だったとしても、私くらいはありのままの君を認めてあげなきゃって思う』
『罪を背負うなら、私も一緒に背負いたい』
2.5次元編にてあかねは、アクアこそが当初は演技用の架空の設定としていた「アイの隠し子」であることを確信。やがてアクアからも復讐を目的としていることが明かされ、あかねとアクアの関係は仕事上の恋人というだけではなく、アクアの復讐を果たすための「共犯者」とも言える側面を見せるようになる。
アクアがあかねに期待していたプロファイリング能力は遺憾なく発揮され、「アクアの父親捜し」を動かす手掛かりにあかねが目ざとく気付く事でストーリーを大きく動かす事となる。
「プライベート編」では、ある事情から復讐への執着が消えたアクアからこれまでの行動のすべてを打ち明けられ、そのうえで正式な恋人として交際を開始することになる。しかし、あかねはアクアが見落としている重大な事実に気が付いていて......。
アクアはあかねとの関係を通して「星野アイの過去」という物語の根幹と、その暗部へ深く引き摺り込まれる事になってゆく（アクア本人は少なからずそれを望んでいたというのもあるが）。
あかねはアクアの復讐という深い闇へと落ちる姿勢と根底にある脆い精神性を理解した上で、それを支えつつアクアの望むように動く事を選んでいる。
それゆえに、上述したアクアの「見落とし」にも気が付いてしまい、アクア自身も本心では復讐を止めたがっていることを察してからは自分の手を汚してでも彼が復讐に生きるのを阻止するというスタンスを取っている。
その結果「中堅編」では、あかねがとある真相に気が付いてしまい1人で抱え込んでしまったことで「単独行動」に走ってしまう姿も見られた。この危うさゆえにアクアは彼女のためにある決心をし、第98話にて2人の関係性は重大な転換点を迎えることになる。さらに「映画編」第116話では、それぞれの思惑を抱えて行動するアクアとあかねの姿が描かれている。
『私も覚悟を決めたよ。アクア君の企みは、私が止める』
『......あっそう。やれるもんならやってみろ、黒川あかね』
アクアとあかねの2人の関係性は非常に危ういバランスの下に成り立っているほか、その立ち位置も章が進むにつれて大きく変化している。
『帰ろうアクアくん。ここにはもう何も無いよ』
『......そうだな』
