概要
U-Tokioのトンネルにある牢屋に安置されていたカプセルから発見された少女。
防衛軍にとっての数少ない娯楽であった「U-カブキ」の舞台で楽しませていた。大破壊前の「歌舞伎」には到底及ぶものではなかったが、心身すさむ防衛軍の兵士の憩いとしては機能していたようだ。
しかし、彼女は人間にないパーツがあることからわかる通り、「ミュート」といういわゆる合成生物に近い存在である。本来の姿は異形であり、素性を隠して人外のパーツを衣装であるとごまかして演目を続けていたのだが、ある日素性が露呈してしまい、牢屋に入れられてしまった。
丁度その頃、防衛軍は一度勝利したはずのSoNsから猛反撃を受けており、もはや戦線は根本から崩壊しようとしていた。そこで彼女は、ちょうど牢屋にあった「希少生物を保存するためのカプセル」に自ら飛び込んで難を逃れたのだった。
ちなみにミュートという種族だが、これは生体兵器の一種と考えていい。機械はことごとくノアの残滓によってハッキングされてしまうことから、その対抗手段として生物を独自に改造することを試みていた産物である。しかし大量生産に至っていないことから、実用には至らなかったらしい。