「何を想像してるんだよ、紫苑。ここにある劇場だぜ。生きていくのにほんの少しだけ余裕のある連中が、憂さ晴らしに観に来る場所だ。刺繡を施した緞帳も、ろくな衣装も設備もない。たいていは即興の歌や踊りだけだ。それだけのもんなんだよ」
「それでも憂さ晴らしになるんだろ。すごい」
「え?」
「すごいと思うよ。ネズミ」
概要![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
理想都市『NO.6』では芸術があまり奨励されておらず、学生の観劇は基本的に許可されていないが(特にエリート層には、観るものも、読むものも厳重に制限されている)、しかしスラム街の西ブロックでは、観劇も、俳優として仕事にすることも自由。
ネズミが一人で生きていく手段としての仕事の一つ。
力河はイヴの大ファン(だった。ネズミに直接会うまでは)で、作中に他にもイヴの熱狂的なファンが登場する。イヴは劇場の花形スター。
原作(YA!ENTERTAINMENT版表紙)のネズミは短い髪なので、カツラ。