概要
憲三郎が転生した先となる乙女ゲー。略称は『マジビー』。細かな設定は不明だがよくある魔法世界の学園もののようだ。
タイトルのラブは恋愛要素、ビーストは舞台となる学園の生徒がパートナーにする召喚獣が由来。
DLCによる攻略対象の追加なども行われている様子。
作中で憲三郎が転生している(および日菜子、美津子が見ている)世界については、オーヴェルヌ家の細かい構成などの明らかにゲーム本編としては描写する必要がない部分にまで設定や理由付けがなされていることから、屯田林家達からは「ゲームの中の世界ではなく正真正銘の異世界」なのではないかと考察されており、後にDLC等の現実世界の商品展開を追い越してすらいる。
作中では何度か現実世界と繋がった事があり、現状では空間魔法を行使する必要がある関係上、必然的に現実世界から接続する手段はない状態。接続してしまえば現実世界のものを送り込む事自体は可能であるが、[[現実世界の手紙を『マジビー』世界に送り込んだ際は、その手紙はほどなくして崩れ落ちてしまっている。
登場人物
学園
CV:M・A・O
本作の主人公であり、『マジカル学園ラブ&ビースト』の悪役令嬢。誕生日は10月10日。
詳細は個別ページにて。
CV:関根明良
本作のヒロインであり、『マジカル学園ラブ&ビースト』の主人公。誕生日は10月10日。
詳細は個別ページにて。
CV:石川界人
主人公達がいる国の第一王子にして王太子。2年生で生徒会長も務める。グレイスの婚約者。
詳細は個別ページにて。
オーギュスト・リオン
CV:鈴木崚汰
2年生。生徒会の保安部長を務める。野生的なイケメン。
肉体を強化する魔法が得意な「守護騎士」。
ヴィルジールとはかなり懇意な仲である様子。またグレイスとも入学以前からの知り合いで、憲三郎に憑依されるまでの彼女について「悪いやつではないが性格がきつい」と評しており、平民であるアンナと上手くやれるか心配していた。
硬骨漢に見えて虫は苦手で、偶然背中に止まったミヤマクワガタを見て「気持ち悪い」と発言している(一方でそれを取ったグレイス=憲三郎はテンションが上っていた)
極一部から「髪型が彼のように見える」と称されているとか。またアニメ版でのCVネタから、ニコニコ動画での配信時にアイツの口調のコメントも見受けられる。
ビーストは火属性のガルーダで、名前は「レグルス」。グレイス(憲三郎)の咄嗟の発想から盾への変形が可能になっている。
リシャール・ヴェルソー
CV:梅原裕一郎
2年生。生徒会副会長をしている長髪の無口イケメン。
攻撃重視の魔法を得意とする「剣聖」。
実はむしろ多弁であるが、口を開く度にしょうもないオヤジギャグを口にする為、周りから口を開かないよう釘を刺されているのが実態。
それ故、グレイス=憲三郎のオヤジギャグを「本物」と察するや否や、膝を曲げて完敗宣言をした。
単行本3巻にて(武門の家の事情もあって)音痴だと発覚する。
ビーストは水属性のシーサーペントで、名前は「サダルメリク」。グレイス(憲三郎)の咄嗟の発想から剣への変形が可能になっている。
ピエール・ジェモー
CV:永塚拓馬
2年生。生徒会書記。黒髪真面目イケメン。
幼少からヴィルジールに付き従う従者。真面目が過ぎて融通が利かないところがあり、憲三郎からも度々「堅苦しい」と思われている。
単行本3巻にて高所恐怖症だと判明する。
ビーストは水属性のガーゴイル。「ポルックス」と名付けている。
リュカ・ヴィエルジ
CV:古賀葵
ヴィルジールの弟。第二王子。元気で明るい性格。1年生。
ふわふわした雰囲気だが、勘や読みが鋭く油断ならない。
憲三郎が評して曰く「捉えどころがなく、攻略難易度はおそらく高い」
単行本5巻の時点で彼をメインにしたエピソードがなく、代わりに登場したエピソードの展開を予見させる言動を見せる、イベント発生の為のトラブルメーカーを演じる、シリアスなパートの場合はヴィルジールと共演する等々と、現状は狂言回しに終始している。
また、単行本3巻では今までの言動が祟り、憲三郎から「正直言って正体不明タイプはアンナの将来の婿候補にしたくない(要約)」、アンナからも特別な感情を抱かれていない等々、(『ヴィルジールの弟』にして『第二王子』の立場であるにもかかわらず)どちらからも心象が薄く空気に近い。
単行本6巻にて漸くリュカ単独の見せ場が出た……のだが、アンナが母からの「友達と高価な物を遣り取りしてはならない」「そのせいで必ず立場の上下が出来てしまうから」の言葉に、リュカが感銘し自身の振る舞いを正す と、他のキャラクターと比べるとやや締まらない扱いになったが、リュカの王族の生まれでありながら自身の誤りを素直に認め、襟を正した姿を見た憲三郎は彼を再評価した(と同時に憲三郎自身も、リュカと同様の行いをし掛けた不手際に気付いた)。
ランベール・バランス
CV:山下誠一郎
1年生。眼鏡をかけたツンデレイケメン。
頭脳明晰、成績優秀な人で生徒会の仕事もすぐに覚えた。
しかし、入試の際にはアンナに負けて首席の座を取られて以降、敵視しキツい言動を採っている。
これはランベールの家は元々辺境の没落貴族の三男坊……実質平民だったのだが、優秀な頭脳と魔法の才能から名門・バランス家の養子となり、魔法学園にも入学できた。
つまりアンナと似た境遇だった為、彼女を一方的にライバル視しているのである。
また本人曰く「両親は自身を含む兄弟の教育への投資を惜しまなかった」との弁で、幼少期には『魔法陣入門』なる本を贈られており、今も大切にしている。
それもあってか、憲三郎からは「攻略難易度はイージー」「すでにフラグは立っている」「ツンデレは大抵ちょろい」との評価をされている。
その後、アンナからそろばんを教わる等の紆余曲折あり、互いに実力を認め合う健全なライバル関係となっている。
初めて成功した魔法が「弱った樹に花を咲かせる」魔法であったり、ビースト初登場時に「薔薇吹雪」の魔法を使ったりと、花に関する魔法に縁がある。
グレイスが使っている魔法杖扇(マジックファンド)を気に入っており、グレイスを通じてヴァルツに魔杖本(ワンドブック)を制作してもらっている。ちなみにこの時改造元となった本は、先述した魔法陣入門である様子。
ビーストは土属性のスフィンクス。「ズベン・エル・ゲヌビ」と名付けている。岩石や土を自在に操る他、先述した通り花に関する魔法も扱える。
ちなみに試練の迷宮で出題された「朝は4本脚、昼は2本脚、夜は3本脚の生き物を示す」問題(所謂〈スフィンクスの謎かけ〉)が解けず、憲三郎からは残念がられた。
ヴィオレ・コルボー、ジョーヌ・モワノー、マロン・シュエット
CV: 金澤まい(ヴィオレ)、長妻樹里(ジョーヌ)、岩橋由佳(マロン)
モブ令嬢3人娘。本来のシナリオではグレイスの取り巻きをしている。
初登場時は配膳を嫌がって学生食堂の管理人に詰め寄っており、憲三郎からは「令嬢としてあのような反応もありうるか」と、一定の理解されつつも「しかしあれだとただの駄々っ子だ」と評された。
アンナを快く思っておらず(本来のシナリオ同様か)、グレイスに対して悪い噂を流そうとするも意に介されず、アンナに告げ口で詰め寄るも突っぱねられている。最終的にアンナ、3人娘双方に後の遺恨を残さないよう配慮したグレイス=憲三郎の名采配によって事は丸く収まり、同時にグレイス=憲三郎の器量の大きさにアンナ、3人娘共に感銘を受け、結果、グレイス=憲三郎の好感度が更に上るというオチとなった。
その後、学園祭などの数々のイベントを経て、アンナを認める様になる。
ツッチー君
CV:遠藤広之
矢鱈と面長な顔が特徴的なモブ男子生徒。
第3話にて登場したが、同3話では魔力の制御にしくじりゴーレムを暴走させた末に気絶した他、第25話で奇跡の再登場を果たした(……と思われる) 。
名前は土属性からと思われる。その名前と面長な顔からこの人がモデルとも推測されたが、アニメでは(大人の事情などから消されることなく)そのままの名前・容姿で登場したため、単なる偶然である可能性が高い。
フランセット・メルキュール
CV:桑原由気
演劇部に所属する1年生。
本来の「マジビー」においては入学後すぐにアンナと友人になり、色々な情報をくれる「友人枠」のキャラであった。
学園祭において生徒会で演劇を行う際、演劇部に応援を要請したところ紹介された。部長であるアラン曰く「演劇に関する知識量は部内でも随一」で、演劇部が公演した劇の脚本を全て読破している。
生徒会を「箱推し」している発言や、「マジビー」世界にも存在するカメラを持ち歩いていたり、衣装合わせにしたヴィルジールやピエールの女装姿に興奮し、思わずどこかに課金しようとしたりするなど、かなり(にして世界観を壊し兼ねないぐらい)のオタク思考(=嗜好)の持ち主。グレイス=憲三郎からもオタク嗜好を感じ取っている為か、妙な親近感を感じている。
演劇終了後に登場した際、フランセット自身「顔がない(=著名人が登場しない理系)学科が苦手」と吐露すると、グレイス=憲三郎から「擬人化すれば良い(超要約)」の助言で急激な学力向上に成功、以前の演劇の功績も合わさりグレイス=憲三郎とアンナの推挙により、晴れて生徒会書記として参加する。
尚、後述されるアドリアンとのイベントにて、フランセットの父親が登場した。
学園長
CV:大塚芳忠
その役職通り、学園の長を勤める壮年。
厳格な見た目通り真面目ではあるが、普段は穏やかな好好爺で良い意味で固くない。
また、グレイス=憲三郎の事情を適当に聞き流さず真摯に聞く姿勢を見せる、後述の〈星誕の儀〉で恐ろしい可能性を見たグレイス=憲三郎を穏やかながら確かに諌める等々、己の役職に奢らず誠実に生徒に接する人格者である。
尚、憲三郎の様子から名前はあるようだが、劇中では未だに明かされていない。
CV:鎌倉有那
ハーフエルフの女教師。
詳細は個別ページにて。
ラピ・ラズリ先生
〈星誕の儀〉の第1関門の試験官を勤めるレッサーパンダ種の獣人で、普段はグレイス達のクラスの副担任を勤める。
専攻は『魔法物理学(※断じてコレではない)』。
極めて理知的な人物であるが人語に慣れていないのか、カタコト口調になっている。
オパール先生
〈星誕の儀〉の第2関門の試験官を勤める、仮面を被る男性教師(尚、素顔は目頭近辺の彫りが深いイケメン)。
専攻は『魔法幾何学』で「良い魔方陣はこの世界の法則を表しています……そして正しい法則を表した図形は常に美しいのですぅ」をモットウにしている。
上記のセリフの通り、語尾を伸ばして喋る奇癖の持ち主。
アンバー先生
〈星誕の儀〉の第3関門の試験官を勤める、チョイ悪な空気を醸す男性教師。
専攻は『魔法心理学』だが、相当数の生徒から自身の学科を軽んじられた過去を持つためか、生徒の目の前でヤニを吸うなどの問題行為が散見される。
一方で、自分自身が捻くれているという自覚はあり、専攻学科を自嘲した際に、アンナから「(中略)人の心が大切でないなんてことがあるでしょうか?」と返されたのを聞いて、「こんな生徒にもっと早く出会えていたら、俺もこんな教師にならなくて済んだかもしれねぇなあ…」と大粒の感涙を流し(最終的にはグレイス=憲三郎と共に骨の髄まで浄化され)つつ自省する姿から、根底の人間性は極めて真っ当。
オーヴェルヌ家
グレイスの実家。
詳細は個別ページにて。
その他
アンナの両親
単行本3巻まで姿を見せておらず、その人となりはアンナ自身が語っていた。
アンナに魔法の資質が有ると判明した後、懸命に働いて学園への入学を支援している。
「パン屋・ドール」を営んでおり、他の人との交流は多い。その経験から、アンナに「自身に悪口を言う人物がいた、と告げ口してくる人物とは距離を取れ」の教えを与えており、アンナの行動規範の1つになっている。
ちなみにこれは本作におけるグレイスの初対面時の言動=アンナに対してその場にいない(アンナが尊敬する)人物を讃えたシーンと対になっている。
憲三郎は「見識あるご両親」と認めており、同じ親として尊敬の念を抱いている。
- アンナの母
単行本3巻にて登場。
「パン屋・ドール」のおかみさん。
気さくでおおらか、それでいて貴族相手でも物怖じしないと、典型的な肝っ玉母ちゃん。
ただし、相手の着衣や些細な所作で相手が「貴族であるか否か」が分かる観察眼、魔法が使えない一般市民にしては魔法に関する造詣が深い等々の不可解な点から、グレイス=憲三郎からは「もともと貴族と深く関わる生まれ」「ただの町民ではない 何か秘密がある」(何れも要約)と、睨まれている。
尚、憲三郎から前述の指摘された際はすっとぼけていたものの、バレバレで「正直さも母娘でよく似ている」と評されている。
レオポルドが偶然出会った際は彼の方が驚いており、本来の素性が気になる人物である。
- アンナの父
アンナの母と同じく単行本3巻にて登場。
「パン屋・ドール」のパン職人。
妻と違ってセリフはない…どころか、背景同然の扱いではあったが、窓越しに見たグレイス=憲三郎には、仕事時の真剣な表情と熟練さを感じさせる無駄のない動きから「実直な職人」と好印象を与えている。
謎の光
ジャクリーヌが馬車の中で話していた相手で、単行本4巻の時点では光の玉のような姿で描写されている。
ジャクリーヌと協力して暗躍している様子だが……?
用語
魔法
『マジカル学園ラブ&ビースト』における魔法は空中に文字を書き、文字に命令して行使する方式になっている。
しかし、本作での魔法は何世代にも渡って使用された文字に含まれる「言霊」の力が必要である、また魔力を持たない人間に術式の文字を読まれてしまうと彼らの思念が混ざり、空中で文字が霧散し、魔法が失敗してしまう等の理由から、魔法を行使する際には「かつて長い期間使われていた」かつ「今は使われていない(=一般人が読めない)」古代文字を使う必要がある。
憲三郎は「長期間使われており、こちらの世界で使われていない」条件を満たす『日本語の漢字』を用いて、古代文字を使わずに魔法を行使している。
また、魔法は「火」「水」「風」「土」の属性に分類され(所謂「四元素」の概念)、対立・あるいは補強の関係にある。これらの属性は行使者のビーストに影響されるが、基本的な魔法であればビーストに関係なく行使可能で、一人で複数の属性を同時発動することも可能。
生得魔法
魔法の中でも、マチルドなどの一部の獣人が生まれつき行使できる魔法を指す。
ただし獣人全員が持つ魔法でなく、ジョゼットなど使えない獣人もいる。
幼少期から行使できる反面、他人への伝授もできず、自身も他の魔法を行使できない、またできる異能もかなり限定的である。
ビースト
使い魔となる召喚獣。従魔とも。
魔法学校に入学すると卵を貰い、その後1ヶ月の期間を経て召喚の儀式を行って孵化する。
また、先述した魔法の属性を原則1つだけ保持している。
本来のゲームではプレイヤーは関与できない完全なる運ゲーで、主人公のアンナが召喚するビーストによって、シナリオも攻略も大きく変わってしまう(ちなみに日菜子はリセマラはしない派らしい)。
作中ではグレイスのビースト召喚時、(文字通りの意味で)日菜子の手が召喚に干渉している。
種族とは別に呼び名が付けられており、共通項として星座のα星の名前が使われている。
試練の迷宮
学園の宝物庫に納められていた魔道具。見た目と物理的な仕組みは所謂「キューブパズル」。
起動すると周囲の人物6名を魔道具内に閉じ込めた上、周囲を複数の小部屋からなる異空間に変容させる。小部屋では試練(魔法を用いて回答する謎解き)が出題される。
魔道具の面を揃えると対応する人物が解放されるが、小部屋を出た時点で再度魔道具に戻され、面が自動的にシャッフルされる。
試練を12問正解するか、魔道具の面を6面全て揃えて閉じ込められた人物を一斉に解放すればクリアとなり、元の空間に戻れる。
ちなみに物理的に分解、組み直す事もできるが、それで面を揃えてもクリアにはならず、再度自動的にシャッフルされる。
『マジビー』本編においてはランダムに親密度を上げるためのミニゲームであるが、ゲーム画面内のキューブパズルを解く煩雑さから(実物で6面揃えられる)日菜子を含み「プレイする人はほとんど居ない」とされる。
作中では夏休みに生徒会総出で魔術結界の点検を行う際、リュカが迂闊に触れて起動させてしまう定時発生イベントとして登場。クリア後には攻略に多大な貢献を果たし(てしまっ)たグレイス=憲三郎には、学園全体が光り輝くほどの大きな好感度アップが発生した。
王子と平民
『マジビー』世界における童話。
同じ日に生まれたある国の王子と平民の少年は、とあるキッカケで知り合い、王宮の中で語り合うことになる。その時突如いたずら好きの妖精が現れ、魔法で2人の姿を入れ替えてしまう。少年の姿となった王子は王宮を追い出されてしまい、更に間が悪く近々王子が王位を継承する事になってしまい……とする内容。
作中では学園祭における生徒会の出し物(演劇)の演目として選ばれた。本来全編で2時間ほどの演目であるが、学園祭向けに30分程度になるように編集された脚本が存在する(脚本家は当時の学園の生徒会長であったジャクリーヌ)。
尚、この脚本には30年前に書かれたにもかかわらず、グレイスたちの入学まで上演されていなかった、グレイスやアンナが加入した生徒会で演じる為に書かれたように見えるほど、配役やセリフがぴったりであるなどと、謎が多い。
また、後にグレイスとアンナ自身も誕生日が一緒(同年のため必然的に同日生まれ)である事実が判明する。
学園ダンジョン
学園の敷地内にあるダンジョン。『マジビー』本編では攻略対象と一緒に探索すると好感度が上がるが、全滅させられると逆に下がってしまうやりこみ要素の1つ。最初は地下10階までしか行けないが、一度ゲームをクリアした状態だと最深部の地下99階まで探索できる。
学園に作られた練習用のダンジョンとされていたが、実際は順序が逆であり、遥か昔から存在するダンジョンが先にあり、これを監視するために学園が作られた経緯が真実の模様(この事実は王家や一部の学園関係者しか知らず、グレイスですら知らなかった)。最深部には眠れる古龍(スリーピングドラゴン)と呼ばれる存在(ヴィルジール曰く「モンスターと言うより古い神の眷属に近い」存在で、王家とは太古から契約を結んでいる様子)が居り、このダンジョンを支配している。