概要
物語序盤。特異菌に蝕まれ、狂気と絶望が覆った村に迷い込んでしまったイーサン・ウィンターズを襲ったのは特異菌によって生み出された寄生体「カドゥ」を植え付けられて産まれたB.O.W.「ライカン」であった。
右も左もわからない中で指を食いちぎられながらもライカンの猛攻を捌き、なんとか生き残ろうと足掻くイーサンの前に現れる巨大で強大な怪物。それがこのウリアシュである。
筋肉量や牙の有無以外は一応人間の原型を保つライカンの3~4倍は大きな巨体に、もはや獣の如く顔中にびっしり生えた体毛、そしておおよそ普通の人が持てるような大きさをしていない戦槌を構え、襲い掛かるB.O.W.であり、言ってしまえばバイオ4のオマージュが散りばめられてる本作におけるチェーンソー男枠。
しかし上位個体としてそれなりの数出て来るチェーンソー男と違いウリアシュは完全にライカンのボス扱いされており、ただでさえ硬く銃撃を避けようと機敏に動くライカンの足止めに銃弾をカツカツにされる序盤の戦闘ではとても敵う相手ではなく、全力で逃げるしかない。幸い「7」でもチェーンソーに耐えた剛健な肉体を持つイーサン故かウリアシュの戦槌フルスイングをモロに食らっても即死しないので頑張ってガードやその辺のものを駆使してライカンの猛攻から逃げ切ろう。
コイツもライカン同様「カドゥ」を植え付けられた結果生まれたB.O.W.だが、他と違ってカドゥへの適合性が高かったため、結局知能低下と凶暴化によるライカン化は止められなかったが、体が何周りも大きくなり、通常ライカンに対する指揮権を持つ程のパワーを得ている。
デザイン時点では村長の成れの果てをイメージしており、巨躯であることや上裸がほとんどのライカンの中でコートを羽織ってオシャレな点等、バイオ4のビトレス・メンデスと色々共通点がある。
『ジャイアントキリング』
物語は進み、ライカンの巣窟と化したとある洞窟。ある目的のために奔走するイーサンの前に序盤以降音沙汰の無かったウリアシュが再度登場。この前のように逃げようにも逃げ場は閉ざされ、逃げ続けても助かる機会は望めない。
手元にあるのは拾い造って集めた数多の装備と、彼の商人に鍛え上げられた武器たち、そして激戦をかいくぐってここまで来た己の肉体。
この前とは違う。ここで逃げるわけにはいかない。
そして、ウリアシュとのガチンコ勝負が始まる。
見た目通り一撃が非常に重くまともに食らえば体力満タンから一気にオレンジまで持っていかれるため、とにかくガードと回避が重要になる。動き自体は鈍重でわかりやすいため、ターン性バトルの動きを心がけよう。
戦闘スペースがU字状になっており、供え物のように弾丸と爆弾が配置されてるので、それで補充をしつつウリアシュの攻撃に耐えることになる。耐久力が高い上に全く攻撃に怯んでくれないのでいつ死ぬか全くわからず、本当に効いてるのか不安になること間違いなしだが、ここまで進んできた自分の腕を信じて撃ちまくろう。
また、ライカンの巣の中で戦うことになる為、時間経過でライカンも補充されるが、補充されたライカンはなんとウリアシュの攻撃に巻き込まれて死ぬことがある。そして死体がスクラップをポップすることがある。要は弾切れになった時の救済措置である。
弾をライカンに使ってられない時はウリアシュにあえて近付いて攻撃を誘発させるのもいいかもしれない。
撃破した時の怒りと皮肉に満ちたイーサンの捨て台詞は必聴。
『返り討ち』
実は物語序盤のウリアシュも一応撃破が可能で、この時のウリアシュ撃破がトロフィーにもなっている。と言っても一周目ではたとえ難易度カジュアルでも武器の威力の低さと必要弾数的に全部ウリアシュに使っても死ぬかどうかなので、この実績解除の機会は2周目以降の強くてニューゲームでの復讐に限られる。
でもその後しれっと蘇るので「あの時やっつけただろー!!」と叫ばずにはいられないが、序盤で倒した場合は結晶化しないため、この時は気絶しただけのようだ。
ちなみにウリアシュのコレとは別に、このラッシュ時に倒せるライカンを全滅(30体撃破)させると『一騎当千』というトロフィーがもらえる。
ウリアシュ・ストリージャー
本編終盤に登場するウリアシュの別個体。顔が硬質化した肌で覆われ、鬼の面をかぶったように見える。ストリージャーとはルーマニア語で「門番」という意味。
『菌根』と呼ばれる特異菌のコアの番人として特異菌の蔦で拘束され、眠らされていた。肥大化したカドゥが背中を突き破って腫瘍のようになっており、そこから線虫のような触手をヒラヒラさせている。キモい。
ずっと大人しくしていたが、『菌根』に向かう侵入者が現れたため、それを追い払うために特異菌から解き放たれ、棘いっぱいのハンマーを手に襲い掛かる。
ステージが非常に狭くウリアシュ戦の時以上にハンマーに事故当たりする機会が多い為、位置取りが重要な戦いになる。
また、コイツのいやらしい所は前面を装甲で覆っている点。そのため、正面の銃撃は全て装甲に吸われてしまいダメージを与えられないため、どこを撃ってもダメージが入ったウリアシュと違い、コイツは背後に回る必要がある。それでも『菌根』の番人というVIP待遇なだけあってウリアシュよりも強固であり、うまい事集中的に狙っても全然倒れてくれない。仲間の力も借りて根気強く戦っていこう。
アートワークでわかるが、このストリージャーと無印ウリアシュは兄弟という設定があり、ストリージャーの方が兄である。
関連タグ
ヴァルコラック:ライカンになる前にひと手間加えてできた上位個体
ウリアシュ・ドラク
本編に一切絡む事の無い隠しボス。使う武器が槌ではなく斧で殺意マシマシ。
クリア済みプレイヤーでも「え?そんな奴いたっけ?」という声がかかるかもしれないがいる。ただ、本編には絶対に絡んでこない。
この個体はある条件を満たした状態でヴェネディエント邸の庭園に向かう、もしくはデュークが印をつけてくれた『人喰い鬼の略奪品』を入手しようとすると出現する。要は宝物コンプリートにおける障害。
上裸にスキニージーンズといういで立ちで戦斧を振り回す点は共通だが、一体はずっと庭いじりをしていたかのように土で汚れて肌が汚れており、もう一体は数度の戦闘を経験していたかのように身体中に傷や火傷の様な跡とカドゥによる瘤が見られるため、同種だが別人の模様。
ヴァルコラック・アルファと違って何の情報も予兆も無くいきなり現れるのでデューク並みにその正体については考察のネタにされる。
ウリアシュらしく無茶苦茶な耐久力と戦斧を振り回すマッシブな動きに翻弄される上、1周目で遭遇するとなると本編のウリアシュ戦前に戦うことになるため何もかもが初見殺し。幸いヴァルコラック・アルファと同様、逃げることが可能な敵なので、やばいと思ったらすぐ逃げよう。宝を回収してトンズラこくこともできる。
ウリアシュ同様仲間を呼ぶが、呼ぶのがライカンではなくモロアイカもしくはサンカであるため、根本から本編で出会うウリアシュとは何かが違うことがわかる。
名称は作中では不明のままで、RE.NETにて判る。それ以上の情報は無し。アートワーク、フィギュアすらなく、公式からその存在について一切触れられていない。