声優:能登麻美子。
概説
本作のヒロイン。
新米シスターで正義感の強い女の子。
紅茶のような色合いの赤毛と、青金石色の瞳をした美貌の持ち主。
物心付く前に自由都市イシュトヴァーンの聖マーチャーシュ教会に預けられて育ち、イシュトヴァーンを実行支配する吸血鬼のハンガリア侯ジュラ・カダールの調査任務に赴いたアベル・ナイトロードと知り合う。
カダール侯に反抗するパルチザン組織にも所属し、主に後方支援を担当していた。
カダール侯に親代わりであったヴィテーズ司教を殺され復讐に走りかけるも、カダール侯も妻を人間に殺された恨みを持っていたことを知り、人間と吸血鬼の種族の対立に物思うようになる。
イシュトヴァーンの事件以後、ローマへの転属を志願して教皇庁国務聖省調査部へと配属され、アベルの補佐官としてサポートに回るようになる。
武器はオート拳銃型の切詰式散弾銃で、普段は銃床と銃身を分割し、銃身を太腿に固定し、スカートの中で吊って携行している。
戦闘能力こそ超人だらけの教皇庁国務聖省特務分室に比べれば凡庸だが、母国語以外に数ヶ国語を堪能に操るマルチリンガルであり、パルチザンで培った集団統率能力の高さも隠し持っている。
愛らしい容姿に反して気が強く、まっすぐでしっかりした性格でアベルの世話に手を焼いている。
生真面目で融通が利かない面もあるが、慈愛に深く他者を慮る心を持っている。
基本的には誰にでも丁寧な口調で接するが、漫画版ではツッコミ役が板に付いた弊害で話し言葉が荒っぽくなった。
無意識だがアベルに淡い想いを寄せている節もあり、これはアルビオン編で自覚することになる。
イシュトヴァーンをカダール侯から解放した経歴から、いつしか「イシュトヴァーンの聖女」と賛嘆されるようになるが、当人には寝耳に水の過大広告であった。
のちにアルビオン王国女王の落胤であることが発覚。
R.O.M「薔薇の玉座」「茨の宝冠」を経て還俗し、アベルへの想いを秘めたままアルビオン女王に就任した。
現在ではあすかコミックスから発行されている同タイトルの漫画で彼女の活躍を見ることができる。