オナガラケットハチドリ

おながらけっとはちどり

鳥網アマツバメ目ハチドリ科オナガラケットハチドリ属に分類される鳥類。

概要

ハチドリの仲間で尾が長く、先端の尾羽根が団扇に似ている事が名前の由来。

分布

ペルー北部に分布。

形態

体長は雄が15-17cm、雌が11-13cm。背と喉は光沢のある緑色。顔から腹部にかけては白い。胸部から腹部にかけて、黒い縦縞が入る。外側の尾羽は羽軸が非常に長く、先端を除いて羽枝が無く先端では羽枝が扇状で、嘴は短い。

雄は頭頂が光沢のある青で、中央部の尾羽の内1枚が細長く突出し、雌は頭頂が黄緑色で、外側の伸長した尾羽が幅広い。

生態

標高2,100-2,900cmにある森林やその林緑・二次林・藪地の多い山地の森林等に生息。

棘の多い植物が繁茂する環境を好む。

標高1,700-3,700mまで移動する事もある。

花の蜜等が主食。

繁殖様式は卵生、10月上旬から翌5月上旬にかけて繁殖。

人間との関係

生息地で乾燥させて粉末にした雄の心臓が媚薬になると信じられ、森林伐採やコーヒー用等の農地開発によって生息地の破壊等により、生息数は減少している。

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