CV:水樹奈々
概要
3億年前に人類が誕生する遙か太古に地球を支配していた巨大昆虫が、知能を備えて進化した先住種族
「タルタロス蟲人」の女王。人間に近い姿をしているが、触角や複眼化した目をしている。
性格は心優しく、受けた恩を忘れない純粋な少女である。
幼態時はまだ力が弱く、大きな黄金のカブト虫の姿に化けるしか本来の力を発揮出来ない。
ある理由からカブト虫の姿で東京を偵察していた所、人間に捕獲され、デパートの屋上にある昆虫売り場で十万円の値を付けられ見世物になっていたが、たまたま通りかかった風郎太のイタズラで自由になり、そこへ彼女を迎えに来た仲間のタルタロス蟲人と共に去って行った。
その後、カブト虫の姿で飛行中に偶然、風郎太とぶつかり、自身を助けてくれた風郎太に恩義に感じ、本来の姿で礼を言うが、後に黒い霧事件の解決に協力することで超人課に入ろうとした風郎太の行動により、取り返しの付かない悲劇を見舞う事になる・・・・・。
ネタバレ注意
実は彼女達タルタロス蟲人は神話の時代の日本で人間と相互不可侵の契約を結び、奥深い原生林で暮らしてきたが、時代の流れでかつて古に約束された相互不可侵の契約を忘れ、当時の政治家が多額の融資の為に国有林を勝手に払い下げた為、住処を失う。
そして、住処を失ったタルタロス蟲人達は政治家に罰する為に黒い霧事件を引き起こしたが、それを知らず、風郎太は人吉博士が戦前、南米で発見した“ 巨大昆虫の墓場 “から発見、それを培養したウィルスを散布された事で、タルタロス蟲人達は死滅に追い込まれ、カムペだけは風郎太の手で逃げ延び、タルタロス蟲人最後の生き残りとなってしまった。
その7年後の神化48年、成態となって成長し、仲間の敵を取る為に風郎太を襲撃するが、爾朗に邪魔され、彼の説得で何とかその場に収まり、去る際に「私は大人になったわ。だけど貴方はあの頃のまま。今の私達じゃ友達にはなれないわ」と風郎太に語った。
風郎太は爾朗から彼女達タルタロス蟲人の真実を知り、取り返しの付かない事になってしまったと嘆き、大人になりたいと思うようになった。
また、一年前の神化47年では、東京・府中郊外の或る野原で成態になるためにサナギとなり眠っていた。
サナギの形状が人間の女性の「顔」のように見え、そこに住む若村一勇の娘・夕子はその顔に亡き母親の面影を感じ、母親へ接する様に、親しげに「ママ」と語りかけた。
その後、12月で、サナギの眠る地で超人病を引き起こすセイタカアワダチソウ亜種を巡って、ニンゲンマンに変身する一夕と超人課や国家公共保安部、超人警備保障などの各組織の小競り合いがあった際、夕子の呼びかけに反応し、サナギから成態へと羽化した。
自身を親しげに話してくれた夕子のおかげで成態へ成長した事を礼を言い、騒ぎの元凶であるセイタカアワダチソウ亜種を丸ごと消し去り、飛び去って行った。
成態になって美しい大人の姿になり、セイタカアワダチソウ亜種を丸ごと消し去りる程の力を発揮する。風郎太との戦いでは仮面を着用している。
風郎太に対し、仲間の敵でもある同時に友達だから許せない事と内心では複雑な思いを抱いており、また、風郎太がようやく戦える体にまで成長してから挑んだり、自身を優しく語り揚げた夕子に礼を言い、恩返しとしてセイタカアワダチソウ亜種を丸ごと消し去るなど、正々堂々と戦いを挑んだり、幼態時同様、恩義を忘れない面を持ち合わせている。