CV:名塚佳織
概要
嵐山小夜子(あらし)の60年前の銀髪のドイツ人の学友で、両親と共に東京・大森のドイツ人街に住んでいた。
横浜大空襲の日にあらしと離ればなれになってしまい、幽霊となって現在の喫茶店・方舟で再会を果たす。
あらしと同様に現代人と共にタイムトラベルが可能であるが、あらしと違って同行できる相手は女でなければならない。
上賀茂潤の男装がバレたのはカヤと意せずして過去へ飛んでしまったからであるが、以来周りに潤の男装がばれないように立ち回っている。
お嬢様らしく物腰穏やかな性格で、並の日本人以上に大和撫子である。
日本舞踊のたしなみがあり、現代人にも驚かれる。
それだけに奔放でおてんばなあらしの行動が気になるようで、よく小言を言っている。
しかし甘いものを前にすると人格が豹変し、あらゆる手段を用いて甘味を手に入れようとする。
あらしは「昔は甘いものが貴重だったから…」とフォローしているが、他の幽霊3名は特に甘党ではないので、単純に甘い物好きなだけと思われる。
男性に対して耐性が無く男性に声をかけられると挙動不審になるが、方舟の元のマスターである丸山店長に一筋であった。
想い人であった店長が空襲で死亡した事で、戦後幽霊になってからもタイムトラベルで人助けをしてきたあらしと違って時間改変の介入に虚無的であった。
しかし山代武士から実は店長が戦争を生き抜いて地元の慶應義塾大学の教授となり、夏だけに出現する幽霊のカヤたちを陰ながら見守ってきた事を明かされて驚愕する。
終盤では一やあらしたちと共に空襲時の自分や友人たちを救うべく出動し、特に被害が大きかった地区の一つである平沼に向かう。
過去のカヤは、炎を避けるべく飛び込んだ川の中で店長と離れ離れになった後に極度の興奮と混乱状態からいわゆる幽体離脱を起こしており、幽体は当時の市民達に、肉体は一とあらしによって救出された。
一方で現代のカヤは、川に沈んでいた店長を潤と一緒に救出した。
その後については連載が唐突とも取れる終わり方であったため丁寧な描写がないものの、最終回で老婆となった姿で登場。
店長と結婚し夫婦になった事と、幽霊となった伏見やよゐと山崎加奈子が暮らしていた洋館の管理などをしながら戦後を生きてきた事を明かした。