※メイン画像中央部、向かって正面右側に顔を向けている女性。
概要
CV:堀江由衣
2005年の神奈川県横浜市港北区の、大倉山近くの空家の洋館に友人の伏見やよゐと共に住んでいた若い女性。
初登場時はやよゐとは正反対で冷たく、感情の起伏が激しい性格。
かなりの毒舌家で基本的に愛想も良くないが、やよゐに対してはおだやかでかなり過保護である。
そのためやよゐが主人公の八坂一と共に偶発的に過去へタイムスリップして消えた時は、作者特有の作画描写の効果もあり非常に激しく動揺の色をあらわにしていた。
一体どういう経緯があったかは不明であるが凄まじい身体能力の持ち主で、白兵戦の実力は自身が探偵として雇っていた元刑事の村田英雄に迫るレベルである。
やよゐを守るためならばどんな手段でも選ばず、様々な種類のナイフやボウガン、スタンガンを隠し持ち使いこなしている。
一少年である一にも刃を向けたその非道な行動は、英雄を離反させる程であった。
戦時中は女工であり、(作中での)当時の社会的立場の低さから富裕層やその子女である地元の女学生達からは度々嫌味を言われていた。
そのため当時はやよゐやその先輩である嵐山小夜子達を一方的に嫌っていたが、一と一緒にタイムスリップしてきた未来のやよゐによって米軍機の機銃掃射から救われた事がきっかけで、当時のやよゐと仲良くなる。
一連の騒動は加奈子達が大きな誤解をしていたという事がわかり、一やあらし達と和解。
以降はやよゐと一緒に喫茶店・方舟で働く事となる。
また英雄とタイムトラベルができる事が判明し、元雇主である事から人当たりの良い彼をパシリとしてこき使いはじめる。
一達の仲間になってからは性格はかなり丸くなり、周囲のツッコミ役として呆れる程度まで穏やかになった。
また長い間やよゐと二人で引き篭もっていたためテーブルゲーム等に非常に強く、特に麻雀は代打ちが務まるほどの腕前。
終盤では一やあらし達と共に空襲時の自分や友人達を救うべく出動。
英雄、やよゐ、マスターと班を組んで、特に被害が大きかった地区の一つである黄金町駅に向かう。
しかし敵の戦闘機の機銃掃射による混乱ぶりは想定を超えたものであり、英雄は自分がここに残るからと現在の加奈子たちに近辺で被害が少なかったと思われる阪東橋方面への避難を指示。
別れ際に加奈子は「絶対に死なないでっ!」と叫び、英雄はダメージを負いながらも過去の加奈子たちの救出に成功する。
その後明確な描写はないが、現代の幽体である加奈子は当時の丸山店長に保護された過去の自分である肉体と一つに戻る。
爆撃による大怪我で片脚を失ったが、その後はやよゐと共に親戚を頼って福岡県へ移り住み、後に幼少期のマスターを保護していた児童福祉施設の理事長であった事が明かされた。
アニメ版では、やよゐと同様に毎回ある作品をネタにするフリ役として原作よりも早く登場する。