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概要編集

演:アーノルド・シュワルツェネッガー


最新作『ニュー・フェイト』に登場するT-800


テキサス州のはずれにてカーテン屋を営んでおり、妻のアリシア、息子のマテオと共に人間として暮らしている。

『ジェニシス』の個体同様生体組織は老化が進んでいる。短髪に髭を生やした老年の外見をしており、右頬には切り裂かれたような傷がある。


最新型ターミネーター『REV-9』に追跡されるダニエラ・ラモス(ダニー)、グレース、そしてサラと対面し、彼女たちに力を貸す。


サラは彼に対し強い怒りを抱いているようだが…?

























以下、ネタバレ注意!





















このT-800は人類抵抗軍が派遣した「守護者」ではなく、スカイネットが「刺客」として送り込んだターミネーター。スカイネットは「T1」、「T2」以外の時代にもターミネーターを放っており、この個体はその内の一体である。


本編の冒頭、1998年にグアテマラのビーチを訪れていたコナー親子の前に現れる。この当時は『T2』の個体と瓜二つでサングラスをかけた逞しい体格の若き中年の姿だった。突如現れたT-800を目にし呆然と立ち尽くしていたジョンを隠し持っていた散弾銃で銃撃。すぐさまそれを阻止しようとしたサラから反撃の発砲を受けてあの右頬の傷を負うも意に介さず、何とか止めようと割って入ってきたサラを邪魔者としてあっさりはね除けると、瀕死のジョンにとどめの一発を放って遂にスカイネットからの命令である彼の抹殺を果たす。そしてジョンの死亡を確認すると、抹殺時に使った散弾銃をその場に捨てて手放し、息子である彼の亡骸を抱きながら慟哭するサラを置いて立ち去っていった(その散弾銃は後にサラがターミネーター狩りの際に使用することになる)。


しかしその時には、前作でのサラとジョン、そして当時の彼らを守護していたT-800の活躍でサイバーダイン社が破壊された事でスカイネットの誕生及びその後の未来が消滅していたため、ジョン抹殺の任務を完遂した事はもはや無意味かつ無駄な事でしかなかった。

そうして一人、自身の生みの親であるスカイネットが存在せず、誰からも命令されなければ一切の任務も与えられない世界を放浪することとなり、目的を見失って途方に暮れていた中(しかしその一方で自由になれたともサラ達に語っている)で、夫からのDVに追い詰められていた親子のアリシア、マテオと出会う。

夫に殺されそうになっていた2人を自らの意思で助け、人間として見守ることを新たな存在目的として確立。その後は「カール」と名乗って自身の正体を隠し、彼女らの家族として暮らしていた。

家族には自身の正体を明かしておらず、アリシアとマテオも彼が機械だとは気づいていない。人間と比べて遥かに重い重量であるにもかかわらず正体が気付かれていない事を指摘されるが、「肉体関係はない」と答えている。

長年人間として人間と共に暮らしていたためか、来客に飲み物を出したり自然な笑顔を見せるなど『2』や『ジェニシス』の個体以上に人間らしくなっており、警戒されるはずの犬にも懐かれている。職業のカーテン屋としても、客にカーテンの柄についてアドバイスしたりしていたらしい。しかし本人は「人間のようには愛せない」と語っており、家族に対して抱いている認識が人間の「愛情」とは異なると考えていた。


人間として、夫として、父親として過ごす過程で、ジョンを守っていたT-800と同様に『人間』を学習、人としての心を学んでいく。その結果として良心が芽生え、同時に自分が過去に犯した『サラの大切な息子であるジョンを葬った』ことが如何に重い罪だったのかも自覚し、後悔の念を抱き始める。

そんなサラに対するせめてもの罪滅ぼしとして、未来から新たなターミネーターが送り込まれてくる予兆を察知すると、サラにタイムスリップの時刻と座標を「ジョンのために」の文面と共にメールで送り続け、彼女に生きる目的を与えていた(尚、サラが狩り続けていたターミネーターはリージョン製である)。

また、グレースもタイムスリップの直前に「協力者」としてその存在を聞かされており、カールの住居の座標を腹部に刻んでいた。


サラは『2』において、当時のT-800との交流からターミネーターについて認識を改めていたが、かけがえのない息子であったジョンの命を奪われたことで再び昔のように「人類の敵」と見做すようになり、特に息子の仇であるこのカールにはすぐに銃を向けて破壊しようとする程に殺意を抱いている。グレースに宥められて以降はダニー保護のために活動を共にすることになるが、「死んでもカールなんて呼ぶものか」「全てが終わったらこの手であなたを殺す」と宣言している。



サラ達の訪問によってRev-9に追われるダニーの事情を知る。カール自身、スカイネットが無くともいずれ文明社会は滅びると分析し、未来からの刺客との決戦を予想して大量の武器を蓄えており、また妻子にもいずれ別れが訪れる事を話していた。協力を申し出たカールは、愛する妻と息子にかつてのT-800が少年ジョンとそうしたように抱擁を交わして別れを告げ、家から逃す。家族との別れ際に、自分が人間を人間のように愛せないことが利点ではなかったと学習する。


最終決戦に赴く際、ジョンを抹殺した時にかけていたサングラスを手に取るが、人類を敵として滅ぼそうとしていたスカイネットの一員だった過去と決別するため、着用せずにそのまま自宅に残していった。


その後はダニーに銃の構え方などを指導しつつ、今後の対策を話し合う。逃げ回らずに直接対決して決着をつけるというダニーの意向を汲み、Rev-9の破壊に必要なEMP兵器を入手することになる。

サラの知人である米軍少佐と接触しEMP兵器を手に入れるが、そこにヘリコプターに搭乗したRev-9の急襲を受ける。逃げ込んだ先の空軍基地に駐機されてあった輸送機を拝借し難を逃れる。だが離陸の際の戦闘でEMP兵器は破壊されてしまい、Rev-9も空中給油機をジャックして尚も一行を追撃する。カールは輸送機に乗り込んできたRev-9と交戦し、後部ハッチを破壊し脱出の突破口を開く。不時着した先のダムに転落し、水底で2体に分離したRev-9によって左腕を破壊されるが、地上に這い上がってダニーたちと合流する。


ダムの地下にある水力発電所をキル・ボックスとし、Rev-9と対峙する。

ダニーの引き渡しを要求されるがこれを拒否し、互いに同じ目的(敵の指導者の抹殺)のために作られた事を指摘されるも未来との決別を宣言(※)、グレース、サラと共闘しRev-9を迎え討つ。

一進一退の攻防の末に高速回転する発電タービンにRev-9を押し込むが、完全に破壊するには至らず、その直後に起きた爆発に巻き込まれカール自身も大ダメージを受け機能を停止してしまう。

しかも、その状況で息を吹き返したRev-9の不意打ちによってサラが負傷し、同じく爆発で致命傷を負ったグレースは自らの動力源であるパワーパックをダニーに摘出させ、打倒を託し死亡する。ダニーは単身Rev-9に挑むが一蹴され、逆に窮地に追い込まれる。

絶体絶命の危機の中、サラはカールに必死に呼びかける。



「起きて!カール!起きなさい!!」



「死んでもカールと呼ばない」と言い切っていたサラがその名を叫んだ瞬間、それに応えるように再起動。間一髪ダニーを助けRev-9を押さえ込み、その隙にダニーはパワーパックをRev-9に突き刺すことに成功する。カールはショートし悶え苦しむRev-9を道連れにピットに転落し、高熱で皮膚が焼かれる中、サラを見上げ「ジョンのために」と言い残し、ついにRev-9を抹殺する。

高熱が収まった後、生体組織を失い内骨格の姿になったカールは、サラとダニーの無事を確認すると再び機能を停止し、2人に見守られながらこの世を去った。


かつてはスカイネット側に立つ抹殺者でジョンの命を奪いながらも、味方側だったあのT-800のように自らの意思で自分とダニーを守ってくれた『最後のT-800』の最期を、サラは複雑な表情ながらも涙を浮かべて見届けるのだった。



※…… 内容の通り、Rev-9とカールが互いに相手がターミネーターであると認識した上での会話である。過去のT-800もT-1000やT-3000とターミネーター同士で会話しているが、前者はお互いが電話越しで正体を隠しあっての状態であり、後者は人間ベースのターミネーターあることを考えると、このやりとりは非常に貴重である。




関連項目編集

ターミネーター

T-800

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