人間には215本も骨があるのよ!1本くらい何よっ!
概要
『ターミネーター』シリーズの登場人物であり、本シリーズのキーパーソンの1人。
映画第1作目では大学に通う傍らレストランのウェイトレスとしてアルバイトをしている普通の女の子だったが、後の世でスカイネットに対抗しうる人類抵抗軍のリーダーとなる彼の息子ジョン・コナーを抹殺すべく未来の世界よりやって来たT-800に命を狙われる。だが、それを阻止すべくジョンの命により派遣されたカイル・リースによって助けられ、事情を受け入れられないまま彼と共に逃亡生活を送ることになる。
当初はカイルから聞かされた未来の話(審判の日)や、自身が人類の救世主となる存在を生むことになる運命を否定していたものの、カイルと共に過ごす中で自身の運命を受け入れ始め、その過程で彼と結ばれてジョンをその身に宿した。
しかし、カイルはT-800との戦いで命を落としてしまう。1人残されたサラはT-800を自らの手で破壊すると、これから訪れる未来に向けて覚悟を決めるのであった。
続編の『ターミネーター2』ではかつての平凡な女性としてのイメージはなく、鋼のように肉体を鍛え上げた女戦士として登場した。
スカイネットによる全面核戦争の危険性を説くも世間には精神病患者として扱われた上に、サイバーダインの工場を爆破しようとした罪で逮捕され警察病院に収監されてしまい、息子のジョンも養父母の下へと引き取られ、ジョン自身からも「頭がイカれちまった母親」と認識されるなど当初は完全に失望されていた。
警察病院での取り調べでショッピングモールに現れたT-800の写真を見せられ、スカイネットが新しい刺客を送り込んだことを知る。隠し持っていた針金で拘束器具を外し脱獄を図るが、T-800と鉢合わせしトラウマからパニックになる(このシーンはそれまでアマゾネスっぷりを遺憾無く発揮し無双していたサラが初めて心底取り乱した場面)。しかし、このT-800はサラを襲おうとはせず、警察病院の看守を一蹴し「私は君を助けにきた」と手を差し伸べた。そこに現れたT-1000がジョンに襲いかかったことと、ジョンからこのT-800が味方であると教えられ、脅威ではないと判断する。だが過去の経験から完全には信用できず、摘出したマイクロチップを破壊しようとするなど敵意を抱いていたが、ジョンと交流するT-800の姿を見て考えを改め始める。
T-800から、のちにスカイネットの開発者になる技術者、マイルズ・ダイソンの存在を教えられると単身暗殺に向かうが、妻子に涙ながらに庇われ、また妻子だけは助けてほしいと懇願するダイソンを見て引き金を引けず、そこに駆けつけたジョンとT-800が間に入ったことで一線を超えずに済む。
ダイソンに暗黒の未来を話し、協力を得た上でサイバーダインに向かい、ダイソンの命と引き換えに本社ビルを爆破しスカイネットの誕生を阻止する。
終盤、負傷しながらも執拗にジョンを狙うT-1000を、T-800と協力して撃破することに成功。
しかし、T-800は自身の存在がスカイネット誕生に繋がる危険があるとして、自ら死を選んだ。この時サラはT-800に対して敵意を抱いておらず、自身とジョンを守り抜いてくれた感謝の握手を交わした後、溶鉱炉に身を投じるT-800を息子と共に見送った。
人を殺すために造られたターミネーターが人間の命の尊さを学んだことから、サラは未来に希望を見出した。
なお、没となった別エンディングでは「審判の日」が完全に回避された未来で老女となったサラが登場しており、ジョンの娘と交流する姿が描かれていた。
『ターミネーター3』以降は白血病で死去し既に故人となっている。『4』では録音されたメッセージが登場。
ドラマ『TSCC』では1999年から2007年にタイムスリップし、ターミネーターと戦いを繰り広げる。
かつてサイバーダインを爆破した件で指名手配されているために身分を隠しながら逃亡生活を送っているが、思春期を迎えたジョンからは不満を抱かれており、更には使命を優先するあまり強硬手段も辞さない等、ある種の強迫観念に取りつかれている傾向にある。
『ターミネーター:ニュー・フェイト』では、『2』の3年後にスカイネットがT-1000とは別に刺客として送り込んだT-800にジョンを殺害されてしまう。息子を守れなかった後悔から失意の日々を過ごしていたが、ターミネーターのタイムスリップする時間と座標を何者かからメールで伝えられ、「ターミネーター狩り」という新たな目的を持つことになる。
新しいターミネーターの出現予告を受けて駆けつけた所で、敵に追われる少女、ダニーと彼女を守るために送り込まれた女戦士、グレースと出会う。
グレースからスカイネットの代わりに「リージョン」というAIが人類に反逆したこと、ダニーがジョンに代わる人類抵抗軍のリーダーになることを聞かされ、新たな仲間と共に未来を懸けた戦いに挑む。
演じた役者
オリジナルの演者はリンダ・ハミルトン。T1、T2と続けて出演したが、T3の出演オファーに対しては「脚本に中身がない」とバッサリ切り捨て拒否。T4では未来のジョンに宛てたビデオメッセージの声で出演している。最新作『ターミネーター:ニュー・フェイト』では再びサラ役として出演。
その他の演者
レナ・ヘディ(TSCC)、エミリア・クラーク(TG)
日本語吹替声優
- 戸田恵子(T1テレビ朝日版/T2機内上映版/NF)
- 高島雅羅(T1旧VHS版)
- 佐々木優子(T1ソフト版/T4)
- 松本梨香(T1テレビ東京版)
- 吉田理保子(T2フジテレビ版)
- 駒塚由衣(T2旧ソフト版)
- 日野由利加(T2新ソフト版)
- 藤村歩(新起動)
関連タグ
ローズ・デウィット・ブケイター…監督の後作でサラと同じ役回りをするヒロイン。
オノ・コナー…『2』におけるサラのパロディキャラ。