今度の敵は女ターミネーター。
「審判の日」は訪れてしまうのか…。
概要
『ターミネーター3』(原題:Terminator 3: Rise of the Machines)は、2003年に公開されたアメリカのSFアクション映画。ジョナサン・モストウが監督、ジョン・ブランカートとマイケル・フェリスが脚本を務め、アーノルド・シュワルツェネッガー、ニック・スタール、クレア・デインズ、クリスタナ・ローケンらが出演した。『ターミネーター』シリーズの3作目である、略称「T3」の事。
2作目(1994年)の続編で、前作の10年後(2004年)を舞台としている。
作品として
「『T2』で物語は完結している」と譲らなかったジェームズ・キャメロンに代わり、『ブレーキ・ダウン』等のB級アクション映画で高評価を得ていたモストウが監督に起用され、当時史上トップクラスの製作費が投じられた。
2作目から年数が過ぎた事もあり、アクションやVFX技術は非常に高く進化しており、その点の評価も高い一方で、ストーリー面では後味の悪い結末となってしまい前作で綺麗に完結した物語を台無しにした事で、前2作品に比べると人気や評価は劣る為にファンの間で賛否が分かれる事になってしまった。
これ以降、ターミネーターシリーズは次々と展開こそされているが、最高傑作の2を超えるどころか、評価や興行収入が芳しくない作品(B級映画)になっていった。
あらすじ
ジョン・コナーとサラ・コナー、そしてT-800らがT-1000と壮絶な死闘の末に勝利した戦いから10年後。
スカイネットが人類に反旗を翻し、核戦争が起きるはずだった1997年8月29日は無事に過ぎ去り、「審判の日」は回避されたかに思われた。
母サラを白血病で失い、青年に成長したジョンは、平穏ではあるが無目的な日々を過ごしていたが、未だに胸騒ぎを感じターミネーターに襲われる夢にうなされていた。
ジョンの不安は現実となり、2032年の未来から新たに2体のターミネーターが送り込まれた。
1体は未来のジョンの副官となる者達の抹殺を目的とするT-1000の性能を遙かに凌ぐ、強力なターミネーターT-X。そしてもう1体は、10年前にコナー親子をT-1000の襲撃から守り燃え盛る溶鉱炉へ入って消滅したターミネーターT-800型の改良版T-850であった。
過去に到着し後の副官達の殺害に回ったT-Xは、その道中でジョンの行方を把握して殺害しようとするが、そこへT-850が現れた事でジョンを救いだす。
元凶であるスカイネットの誕生を阻止したと思われたが、再びターミネーターが現れた事に驚くジョンに対し、T-850は「核戦争は回避された訳では無く、ただ予定が狂い延期されたのみ。審判の日は回避不可能」である事を告げる。
果たして、ジョンは来るべき「審判の日」を再び消滅させ、T-Xを倒す事が出来るのか…。
キャスト
- 旧型ターミネーター:T-850
演:アーノルド・シュワルツェネッガー
メイン主人公の1人。
過去のジョンの護衛の為、未来のケイトが鹵獲後にプログラムを上書きし2004年に送り込まれたターミネーター。T-800の改良版。
T800に比べてパワーや耐久性が大幅に向上しており、パワーセルも2つ装備している。
演:ニック・スタール
メイン主人公の1人。
前作で「審判の日」を阻止に成功したが、自身の人生の目的やアイデンティティーを見失った為に母サラが死んだ日からは放浪生活を送っていたが、武器の扱い等のサバイバル技術のノウハウは失われていなかった。
演:クレア・デインズ
新キャラであり、メイン主人公の1人。
後に人類抵抗軍の副リーダー且つジョンの妻となる。ジョンと出会った当初は衝突したりT-850の言動を信じなかったが、共にT-Xからの逃走の中で信頼する様になる。
獣医の仕事に従事している。
演:クリスタナ・ローケン
過去のジョンの抹殺やジョンの保護に抵抗軍が送り込んだ旧式ターミネーターを破壊する命令を受けて未来のスカイネットが2032年に開発して過去に送り込んだ、女性型の「ターミネーター抹殺用」ターミネーター。
自身の胸を大きくしたり、相手の体液を舐めて遺伝子情報を学習したり等が可能であり、更に遠距離武器も内蔵されている為にT-1000よりも性能は向上している。
- ロバート・ブリュースター
演:デヴィッド・アンドリュース
スカイネット開発計画「サイバー・リサーチ・システムズ」 (CRS) の総責任者。
T-Xのターゲットの1人でもある。