ガウン・ブラウディア
がうんぶらうでぃあ
CV:若本規夫
ジュード一行の行く先々で唐突に、かつ度々現れる謎の男。
角刈り頭に腹巻、タバコ(本人曰く乾燥うどん)を携えたその出で立ちは、見る者に強烈な印象を与える。
彼との旅路が交錯する度にジュード達に助言を与えたりダンジョンのトラップ解除を手伝うなど一行と共闘するが、特務局ブリューナク絡みとなると姿を消す、謎の多い人物である。
本人は仕事で「ある人物」を探す為に世界中を旅していると語る。
その風貌に違わず情に厚いが、一方でいい加減でデタラメな言動も目立つ。
以下ネタバレ注意
右銃(みぎ)に6発、左銃(ひだり)に6発…合わせて12発の弾丸が、行く手を遮る高い壁だッ!お前達の意地を、俺の向こうに徹したいのなら…号砲12発を迎え、なお立ってからだッ!!
その正体は、特務局ブリューナク有する最後のコマンダーにして、ラムダ・ゼルヴィガーが秘匿する11番目の切り札。
ラムダが最も信用している人間であり、彼の命を受けてかつての英雄であり「黒衣の死神」と呼ばれる戦争犯罪者ハウザー・ブラックウェルの捕縛の為に世界を駆け回っていた。
そして、フェルクレルングにて彼をついに捕らえるが、結果としてジュード達に正体を明かし、裏切ってしまう事になる。
ラムダのやり方に疑問を覚えつつ、ジュード達に自分の立場を貫くべく立ちふさがるが、彼らの「子供」としての覚悟を見せられ、自らも「大人」としての覚悟と矜持を示すべくラムダを裏切り、ラムダの放った迎撃ミサイルを身を呈して撃墜し、子供達の為に血路を切り開いた。
彼の異能「双載銃騎」は戦闘能力そのものを指す。
超人的な身体能力を有し、戦車砲さえも凌駕する二挺拳銃「アンサラー(因果)」と「フラガラッハ(応報)」を自在に操り、大抵の敵は二挺の銃にそれぞれに六発、併せて十二発装填された弾丸を撃ち切る前に地に降すると言われる。
事実、戦闘になった際には通常攻撃はダメージ9999で固定、攻撃行動を行おうとするとその行動を許さずに先制攻撃(威力は通常攻撃より抑えられている)によって行動をキャンセルされる。
一切の攻撃を行えない為、彼を倒す事は実質不可能であり、彼に実力を認めさせるには、彼の愛銃に備えられた十二発の弾丸を受けきり、立っている事が必須条件となる(因みに別作品の若本とは違いアイテムは使わせてくれる)。
なお、この時彼のステータスを見ると、何とHPが96100もあることが分かる。無論これは本編中で戦うボスの中でもトップの座に立つ数値であり、まともに戦っていたら勝ち目は薄かったと思われる。
なお、彼の最期はミサイルに対して二挺拳銃で立ち向かい、更には銃撃の反動で浮遊し、弾切れになったら己が拳を武器に刺し違えるという常識を逸した演出が成されており、加えてその前の戦闘でのやり取りから、一連の流れはワイルドアームズ4における屈指の名場面とされている。