概要
IWI(旧:IMI)社が2008年に発表したガリルの近代化モデルである。
ガリルを再設計したモデルであるため「Galil ACE」と呼ばれることもあるが正式な製品名は「ACE」である。
再設計を用いて整備性や信頼性を向上させつつ、元のガリルでは4.4kgもある重量が不評だったものをモデルにもよるが1kg近く軽量化している。
また、M4に影響を受けた伸縮ストックに変更、人間工学的な設計に改修されており、元のガリルでは右側にあったチャージングハンドルを左側に変更している他、5.56mmNATO弾モデルにはSTANAGマガジンを使用可能なNモデルも存在し、従来のAK系のマガジンを引っ掛けるリロードとは異なり、M4のようにすんなりマガジンを刺すことができる。(ただし、AKのマガジンを使用するモデルは従来通りである。)
オリジナルで存在していた5.56×45mmNATO弾、7.62×51mmNATO弾仕様の他にAKの5.45×39mm弾と7.62×39mm弾仕様も存在する。また、ピストルモデルも存在する。
西側諸国等では全く採用されていないが、元々ガリルを使っていた国や発展途上国に幅広く採用されている。
ただし、内部機構はベースにしてるとは言えどほぼ別物であり、オリジナルとのパーツの互換性はない。
ベトナムでは2014年にIWIからZ111ファクトリーが7.62×39mm弾仕様のACE31、32のライセンスを取得し、STVライフルとして独自の改修を施したモデルをライセンス生産している。
2021年には更なる近代化が施され、上面以外のピカティニーレールをM-LOKに変更し、ストックをM4系を意識したオリジナルのモデルからチークパッド付きのMagpul製のCTRストックに変更した最新機種「ACE GenⅡ」がアメリカ法人から登場し、それに伴って7.62×51mmNATO弾仕様以外のACEは製造が中止している。
日本語でのレビュー動画
登場作品
- バイオハザード:リトリビューション
- クローンのワン隊長とバリーがACE21を使用する。
- ジェミニマン
- ウィル・スミス演じるヘンリーがピストルブレースを折り畳み、リュックに入れたACEGAP39SBモデルを使用する。
- CoD:MW
- CR-56AMAXという名称で登場する。様々なACEのデザインが混じったキメラモデルであり、ベレッタのAR70のようなバレルにカスタムすることも可能で、ストックのデザインはどちらかというとAK-12に近い。
- CS:GO
- GalilARという名称でACE22が登場する。AKより安価で性能も安定している為、節約のために使用する場合も多い。ちなみにアイコンは何故か元のガリルのままである。
- バトルフィールド4
- ACE 21 CQBという名称でACE21が登場する他、ACE23、ACE52、ACE53も登場する。モデリングを使いまわしているためか、7.62x51mmのマーキングがどのモデリングにも存在する。
- ドールズフロントライン
- ガリルがメンタルアップグレードでミッドウェストインダストリーズのM-LOKハンドガードを装着したACE32を使用する。