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キッド(金色のガッシュ!!)

がっしゅのきっど

キッドとは、漫画「金色のガッシュ!!」及びアニメ「金色のガッシュベル!!」に登場するキャラクターである。
目次 [非表示]

「僕の名前はキッド!!!」

ナゾナゾ博士と一緒に魔界の王になる魔物だ!!」


「いつも僕と遊んでくれた博士、いつも僕を笑わせてくれた博士、博士と一緒にいるだけで楽しかった…」

「僕の王様は… ナゾナゾ博士なんだ!!!」


プロフィール編集


(公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」内の魔物大百科、及び魔物発見場所マップから引用)


本の色グレー(※注1)
術属性機械
人間換算年齢8歳
好きな食べ物魚、チャーハン、ブドウゼリー
趣味人形のマネ、工作
魔界から降り立った場所ナイジェリア
CV岡村明美

(※注1)公式ファンブックでの表記は「灰色」ではなく「グレー」となっている。


概要編集

石版編にてガッシュ達の仲間として行動を共にした魔物。

本の持ち主はナゾナゾ博士(詳細は個別記事を参照)。


仲間として戦った期間は石版編のみと短かったが、彼が魔界に帰るシーンは涙腺崩壊必至であり、連載が終了した現在でもファンから根強い人気を誇る魔物の一人である


人物像編集

容姿編集

青色の帽子と青いアカデミックドレス、丸眼鏡といった知的な印象で統一されたビジュアルとなっている。

人間換算年齢はガッシュやティオよりも上だが、作中に登場する全魔物と比べても小柄な方。


全体的に「人間」というより「人形」のような印象が強く、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」でも「人間型」ではなく「機械系の魔物」と表記されている。


性格編集

作中における幼い魔物の例に漏れず、非常に純粋かつ好奇心旺盛であり、ナゾナゾ博士を非常に慕っている。


博士とはまさしく「本物の祖父と孫」のような関係

日常パート・戦闘中問わず、

  • 博士から何かしらのあからさまな冗談を言われる
  • 「本当!!?」と真に受けるキッド
  • →博士が笑顔で「ウ・ソ」と返す
  • →驚愕のあまり顔芸を披露する

というお約束の流れがあり、微笑ましいやり取りを度々見せてくれる。


能力編集

どちらかといえば戦術立案・咄嗟の判断等において博士に頼り過ぎているようにも見えていたが、ベルギム・E・Oとの戦いで博士が重傷を負わされた時には自らベルギムに肉弾戦を仕掛け、共闘していたキャンチョメペア的確な指示を出してベルギムの術を浪費させる等、強敵に迷いなく立ち向かう勇気戦局を有利に傾ける卓越した頭脳を秘めている。


他、作中ではあまり描写されていないが、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」には「キッドは年齢や体格の割りに腕力が高い」と記載されており、現にガッシュ戦では肉体強化呪文抜きのパンチ一発でガッシュと清麿をまとめて吹き飛ばしているシーンがある。


編集

術属性については、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて「機械」属性と解説されている。


「機械」という属性らしく、「砲身からレーザーを放つ」「ロケットパンチを放つ」「小さな分身を体内から出現させる」等、まさにロボットを彷彿させるような多彩な変形を行う術が多い。

ファンからは「純粋に肉体を大きくする・強度を上げる」といった魔物は強化属性、「身体をマシンのように変形させる」魔物は機械属性という差別化がなされているのでは?と考察されることも。


以下で述べるように多種多様な攻撃呪文を修得しており、石版編までに登場した魔物の中でも豊富な攻撃バリエーションを誇るのがキッドの強み。


石版編の時点でギガノ級を修得し、魔界へ帰る直前にはディオガ級に打ち勝つほどのマ級を修得しているので、潜在能力も非常に高い方だと見なせるだろう。


ゼガル編集

口の中に砲身が出現し、そこから青いレーザーを放つ。


他の「口から術を出す」タイプの魔物とは微妙に異なり、「口を開ける→砲身が出現→術を放つ」という三段構えとなっており、一部のゲーム作品では「他の魔物と比べて発動速度が遅い」という原作再現(?)がされていることもある。


ゼルセン編集

両手に手甲のような物を装備し、ロケットパンチの如く放つ。


コルルと同じ術名ではあるが、作者の雷句先生が2012年にTwitterでミリアラル・ポルクについて解説した時、「同じ術を持っていても魔物同士で微妙に効果が違うため、例えばコルルのゼルセンをコピーしたとしても(同じくゼルセンを覚えている)キッドにダメージを与えることはできない」と回答しているため、厳密には全く同じ呪文ではないらしい。


ゼブルク編集

上半身と下半身を分離させる呪文。

至近距離での緊急回避に役立つ。


ゼガルガ編集

ゼガルの強化版。作中ではレーザーの周囲に螺旋状の光線が絡み付いているかのような表現がなされている。


公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」では「ゼガルに回転を加え直線に集中」と説明されており、やはり「ガ系」の「貫通収束」的な強化を遂げているようだ。


アムゼガル編集

右腕を「関節から手の甲までをアーマーで武装した状態」のように強化・巨大化し、相手を殴り飛ばす。


コブルク編集

手足を地に着き、キッドの下顎や歯を階段に変形させ、体内から小型の分身を20体前後出撃させる


作中でも希少な「ブルク系」であり、作中全体を通してもブルク系を使用したのはキッド・ロブノス・キャンチョメのみ

なので、一部のファンからは「キャンチョメのディマ・ブルクはキッドのコブルクからインスピレーションを受けた部分もあったのでは?」とも考察されている。


見た目こそ可愛らしいが、一体ごとの腕力は非常に高く、石版編時点でのガッシュですら肉体強化無しでは自力で引き剥がせないほど。

一度に出現する数が非常に多いため、魔物と本の持ち主を同時に追い詰めていくことができ、清麿もラウザルクの再発動に踏み切る前は「このままではやられる」と感じたほどの強力な呪文。


ちなみに公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」内の質問コーナーにて、「小キッドって、一匹だけ迷子になったりしますか?」という質問に対し、作者の雷句先生は「はい、します」と回答している。

まあ、仮に迷子になったとしても、術を解除すれば大丈夫だと思うのだが……。


ガンズ・ゼガル編集

両腕を合体、ガトリングガンのように変形させ、高速回転させると共に無数のエネルギー弾を放つ。


ラージア・ゼルセン編集

ゼルセンの強化版。両腕を合体し、数メートル以上もあるロケットのような形をした巨大な拳として撃ち出す。

スギナの「ラージア・ジュガロ」やレイラの「ラージア・ミグセン」と同様、「攻撃範囲」というより「物体の大きさ」を拡大するパターンのラージア系


ギガノ・ゼガル編集

胸部を展開、大口径の砲身を露わにし、渦巻き状の強力なエネルギーを放つ。


キャンチョメと南極で出会った際の回想シーンでは、数メートル以上もある氷山を一撃で粉砕しており、ギガノ級の中でも高い威力を誇ると思われる。


ミコルオ・マ・ゼガルガ編集

「僕の新しい呪文が本に出たんだ」

「きっとその呪文は、みんなと博士を守ってくれるよ」


頭部や肩周りが歯車を象り、関節が剥き出しになった2本の腕で光輪を持った、まさしく「機械の女神」といえるような巨大な光線を放つ

公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」では「キッドの体全体から放出された機械の精」と表現されている。


ファンからはいわゆる「マ級」に当たるとされる強力な呪文と見なされており、アニメ版ではベルギムのディオガ級を無傷で打ち破っている描写があるので、登場こそ一度だけなものの作中全体を通してもトップクラスに位置する威力を誇ると思われる。


現にゼオンやクリア、バオウ覚醒後のガッシュ等の特例やシン級呪文を除き、作中でディオガ級に対して圧勝した呪文はレインの「ガルバドス・アボロディオ」とミコルオ・マ・ゼガルガのみである。


術名がわかった理由編集

ちなみに、この術は本が燃えている最中に発現した術であり、ナゾナゾ博士は本に目を通していないにもかかわらず術名を正確に詠唱している


この謎については、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」にて作者の雷句先生が「術名が心の中に浮かんだからです」と回答している。

それほどまでにキッドと博士が強い心の繋がりを築いてきた証だと言えるだろう。


ミコルオ・シン・ゼガルガ編集

「気を抜くなよ、ガッシュ」

「あいつ、まだまだやる気だぞ!!」


クリア完全体との決戦にて、「金色の本」を介して使用された呪文。シン級となったミコルオ・マ・ゼガルガ。


ミコルオ・マ・ゼガルガとの違いとして、頭部の歯車の歯数が2倍ほどに増え、関節が剥き出しになった腕も5本に増加、光輪の周囲にもう一輪のエネルギー波を纏っている等、全体的にスケールアップしている。


威力も相当に上昇しており、既にアースが細切れにしていたとはいえ並の山よりも大きなクリア完全体の尾を一撃で粉微塵にするほど


余談編集

博士と出会った場所について編集

ネット上には「キッドは博士とナイジェリアで出会った」と書き込まれていることもあるが、これはデマ(誤解)なので注意


未だに一部のファンから誤解されたままになっていることもあるが、「魔物が人間界に降り立った場所」と「本の持ち主の国籍」は必ずしも一致しているわけではない(ガッシュ/清麿→イギリス/日本など)。

現に作中でも、博士がMJ12を「アメリカ生まれの不思議な集団」と称していたり、「彼らはアメリカに帰った」と述べている等、博士の居住地がアメリカであることは示唆されていた。


そして(ネタバレのため詳細は伏せるが)続編「金色のガッシュ!!2」にて博士の屋敷を改修した病院がネバダ州にあると判明したため、キッドが博士と出会った場所=アメリカで確定となった。

おそらくキッドもガッシュと同じように、単身で長距離を移動したタイプの魔物だったのだと思われる。


関連タグ編集

金色のガッシュ!! 金色のガッシュベル!!

灰本組


ナゾナゾ博士……人間界での祖父のような存在であり、大切なパートナー。


キャンチョメ……石版編で共闘した魔物。修得している術も「ブルク系」と「コ系」が共通している。


ロブノス……同じく「ブルク系」を修得している魔物。性格は似ていないが、外見はロボット系で共通している。


コーラルQ……こちらは公式から術属性が明かされていないが、外見や術の効果的にもキッドと同じ機械属性である可能性が高い。

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