概要
ギン「ザメ」とあるがサメではなく、また別の系統に属する。
学名は「Chimaera phantasma(幻影の如きキマイラ)となかなかかっこいい。
背鰭には棘があり毒を持っているが、基本的には大型魚の襲撃から身を守るためのものなので、人間に対しての効果は弱く、「刺されると痛い」くらいのレベル。
歯は板状で、げっ歯類、うさぎを思わせる(このため、英語で『ラットフィッシュ』、『ラビットフィッシュ』と呼ぶ)。これは、貝などの固いものを食べるのに向いたつくりで、獲物を拾ってすり潰して食べる。
オスの額には「前額把握器」又は「前額交尾器」と呼ばれるフックがあり、普段は畳み込まれている。
これは交尾する際に、メスの胸鰭に引っ掛けて体勢を安定させることに用いられる。
なお、繁殖様式は体内受精の卵生。
飼育は難しく、水族館でも1年程度生かしておくのが限界であった。ただし、ギンザメの仲間であるカナダに生息するスポッテッドラッドフィッシュは長期飼育に成功しており
葛西臨海水族園やアクアマリンふくしま等で見ることが出来る。