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CV:大川透


概要編集

ラチェット&クランクのメイン主人公の一人。もう一人の主人公

ズガガ銀河の惑星カルトゥにあるロボット工場で製造コンピューターの起こしたバグにより、不良品として生まれる。その後すぐに何を思ったか宇宙船に乗り逃げ出すも撃墜され、惑星ベルディンに墜落しラチェットに拾われる。それ以降はラチェットと共に冒険をしていくことになる。

カルトゥにて与えられていたシリアルナンバーはB5429。

本名はXJ-0461



性格・特徴編集

一人称は「ワタシ」。言葉の最後に「っす」とつける話し方をする。ロボットらしく冷静沈着で頭も良く、楽観的なラチェットに対しツッコミやアドバイスをする。…が、時々どこか抜けたような発言や行動も見受けられる。

『1』では目的と無関係なことには目を向けず、頑固で融通が利かなかったが故にラチェットと衝突することが多かったが、ある出来事をきっかけに和解。

また、カメラの前で喋ることや演技が苦手なラチェットとは対照的に、ユーモアを混ぜた巧みなトーク力と演技力を持っている。これらはシリーズを重ねる毎に強調されていっており、『3』では作中で有名なドラマ「マル秘エージェント・クランク」で主役を務めるほどになっている。


冒険では基本的にラチェットの背中に背負われているが、ラチェットの移動補助やマイクロボット(ガジェボット)を使っての仕掛け解除やルート開拓、巨大化して「ジャイアントクランク」になり敵を蹴散らすこと等も可能。また、敵地に潜入して諜報を行うことも。


一方、シリーズの登場人物の中ではかなりの不幸体質でもあったりする。具体的には

・『1』…惑星オルタニスに着くや否や雷に打たれショート

・『2』…怪盗マスクに誘拐され電撃を浴びせられショート、冒険の中で知り合った女の子のロボットを破壊される

・『3』…コートニー・ギアーズに誘拐される

・『5』…ルナに騙され誘拐される、逆ハックを受けてショート

・『マル秘』…ナンバー・ウーの罠で感電し拘束される

・『FUTURE』…ゾニーに誘拐される

・『FUTURE2』…ネファリウスの手によりグレートクロックへ誘拐され、ローレンスに電撃を浴びせられる、カシオペアに人質にされる

・『パラレル・トラブル』至近距離で故障したディメンジョネイターの衝撃波を受け右腕を喪失、両脚も機能不全で展開不可能となる

…などがある。


その小さな体格にはとても似つかわしくない、凄まじく高性能な内部機能や拡張性を持っており、有機物無機物問わず自分より遥かに大きな物を腹部シャッター内に格納したり、移動サポートメカとなるヘリパックやジェットパック、非合法ユニットとなるハイドロパックやゾニー由来のテクノロジーで出来たジオレイザー、ロボウィング、果ては頭部アンテナユニットや目から電撃を発するクランクザッパー等クランクにしか扱えないガラメカはかなり多い。


来歴編集

一部ネタバレを含みます













ラチェット&クランク編集

ズガガ銀河の惑星、カルトゥのロボット工場。そこでは戦闘に特化した大型のロボットが生み出されていた。しかしある時コンピューターのバグにより一体の小型不良ロボットが作られてしまう。その小型ロボットは近くに落ちていたインフォボットの映像からビッグバッドボスの悪事を知り、工場の外に駐機してあった宇宙船を奪い逃走するも敢えなく撃墜され、惑星ベルディンへ墜落した。

その後、自分を拾ってくれた少年にビックバッドボスのことを伝え、「キャプテン・クォーク」に会うことを条件として彼の作った宇宙船を起動させる。その船内で互いに自己紹介をし、少年が「ラチェット」という名前であること、そのラチェットから「クランク」という名前を貰う。(名前の由来は、宇宙船が揺れてコクピットの壁にぶつかった時の“ガチャン”という音)

そして2人はクォークと会うものの、クォークはビッグバッドボスの手下だった。そのことにショックを受け、自暴自棄となったラチェットを叱咤し励ます。その後、クォークをムーンベースGで下した2人は和解。ビッグバッドボスの手掛かりを求める中で惑星カルトゥに戻ったクランクは自分を生み出した母親と再会。惑星ベルディンでビッグバッドボスを倒し、足場の崩壊からラチェットを守ったクランクだが、破損した身体のまま去ろうとする。しかしラチェットの呼びかけでその足を止めたのだった。


ラチェット&クランク2編集

前作の冒険から一年が経ち、ラチェット共々すっかり活躍が忘れ去られたクランク。そんなある日出演していた「あのヒーローは今!?」を見ていたガガガ銀河に拠点を持つ「メガコープ」の代表・フィジージェット氏からコマンドーとしてラチェットが雇われたことで惑星エンダコーの「メガポリス」に移住。当初はマンションで留守を守りながら一人暮らしをしていたが、謎の人物に誘拐され電撃を浴びせられたことでショートしてしまう。ラチェットに修理してもらって以降は行動を共にする。

その後、惑星アラノスに駐在するプリズンシップにラチェット共々囚われるが、クランクを追いかけていた女の子のロボットに助けられ2人は無事に脱出。最後はメガコープ本社でラチェットと共にプロトペットのDNA問題を解決した。


ラチェット&クランク3編集

ガガガ銀河の冒険から一年が経った。相変わらず暇なラチェットとは違い、クランクはドラマ「マル秘エージェント・クランク」で主演を務めたことで一躍有名になっていた。

ある日、ラチェットの故郷・ズガガ銀河の惑星ベルディンがエイリアン種族「ティラノイド」に攻撃を受けているという情報を得たことで再びズガガ銀河へ戻ることに。

冒険の途中で得たコートニー・ギアーズのミュージックビデオの内容が黒幕、ネファリウスの野望の内容と一致していることを訝しんだクランクはドラマの撮影を利用してコートニーに接触を試みるも誘拐され、ラチェットの下には偽物であるクロンクを送り込まれてしまう。ラチェットがクロンクを倒した後はアジトに逃げ帰ったクォークを激励し、ヒーローとしてもう一度奮い立たせるきっかけを作った。

ネファリウスを倒した後、これまでの旅で知り合った仲間達を「マル秘エージェント・クランク」のプレミア試写会に招待した。


ラチェット&クランク4th編集

ラチェット、アルの2人と共に銀河の外れの無法地帯「シャドウセクター」に連れ去られてしまったクランク。今回はラチェットの補助を2体のバトルボットに任せ、自身は後方からのサポートに回ることになる。決死の覚悟でコントロールルームに乗り込み、ヴォックスと共に道連れかと思われたラチェットを間一髪のところで救出し、囚われていた他のヒーロー達と共にドレッドゾーンから脱出した。


ラチェット&クランク5編集

再びズガガ銀河へ戻り、ラチェットと共に惑星ポクタルで休暇を取っていた。そこにルナという女の子が現れ、撮影の申し出に応じるがルナは途中で連れ去られてしまう。その後惑星カリドンでルナと再会するもそれは罠であり、クランクは遠く離れた惑星メタリスのスクラップヤードに送られてしまう。スクランチからラチェットの危機を聞いたクランクは救出の為ラチェットが囚われているバイオステーションへ。デイニームーンでラチェットがルナを倒した後、クランクはナビデータを引き出そうとするもテクノマイトの抵抗でショート。ラチェットに修理してもらった後、惑星クアドローナのクローン工場の最奥部で今回の首謀者・オットー皇帝を倒し、今回の騒動を解決した。


クランク&ラチェット編集

ボルテア美術館の奥に眠る芸術品「無限の瞳」(アイ・オブ・インフィニティ)が盗まれる恐れがあるとの情報を得たエージェント・クランクは美術館に潜入するも、そこで目にしたのは友人であり相棒のラチェットが犯人として逮捕されるという光景だった。彼の無実を証明するべくクランクは動き出す。最終的に惑星クアドローナの最奥部に今回の黒幕であり自分の偽物であるクロンクを追い詰め、長い激戦の果てに勝利。ラチェットの無実を明らかにし、今回の事件を解決した。


ラチェット&クランクFUTURE編集

惑星ケルヴァンでラチェットと過ごしていたが、ある日ラチェットの命を狙うクラグマイツ族の帝王、タキオンから襲撃を受ける。その場にあった宇宙船で逃げるが墜落したのは遠く離れたポララ銀河の惑星コバリアであった。冒険の中でクランクは謎の生物、ゾニーから度々忠告などを受けるも、ゾニーが見えないラチェットには訝しがられ、やや険悪な雰囲気になる(その後あることをきっかけに和解)。ラチェットがタキオンを倒した後、アポジー宇宙ステーションで休息を得ていたところにゾニーが現れ、クランクはさらわれてしまう(因みに最後はゾニーの存在はラチェットや他の仲間にも認識されていた)。


ラチェット&クランクFUTURE外伝編集

※クランク自身は前作『FUTURE』でゾニーにさらわれており、エピローグで僅かに映されるのみ。詳細はラチェットの項目にて。


ラチェット&クランクFUTURE2編集

1年以上眠り続けていたクランクはある日突然目を覚ます。その場所は「グレートクロック」と呼ばれる銀河全体の時間を司る場所であり、ネファリウスの襲撃を受けていた。何とかその場は逃げるものの結局追い詰められ、ローレンスにより感電させられ気を失う。その後、下級管理人のシグマンドにより助けられ、自分の本当の父親であり、自分の事を本名のXJ-0461と呼ぶ、ゾニーの長老オーバス(のビジョン)からタイムセプターとタイムボムを授かり、惑星の時間修復の任務を行うことに。

修復を終え、シグマンドの案内でオーバスの部屋のマスタースイッチのことを教わるがそこにまたしてもローレンスの妨害が入り、クランクは人質としてカシオペアの手により惑星バピーディアに誘拐されてしまう。ラチェットがカシオペアを下し2人は久々の再会。

その後ネファリウスの野望を止めるべくステーションに乗り込むも逆にラチェット共々捕らえられ、惑星モルクロンへ追放されてしまう。ゾニーにより助けられ、無事にステーションに戻った2人は遂にネファリウスを倒す。ステーションの爆発に巻き込まれそうになったところをアジマスに救われグレートクロックに向かうも、アジマスは過去の過ちを正すべく無理な時間遡行を目論む。一時は銀河全体の滅亡の危機に陥るが、我に返ったアジマスが命を懸けて止めたことで崩壊は免れた。

一件の解決後、クランクはラチェットの仲間が見つかるその日まで共に旅を続けることを決め、アフィリオンのキャノピーが閉じようとするところに乗り込むのだった。


ラチェット&クランク オールフォーワン編集

ラチェットと共にこれまで幾度も銀河を救ってきたクランクだったが、2人はヒーロー稼業に疲れを感じそろそろ引退を考えていた。しかしその最中、またしても復活したネファリウスの襲撃を受ける。ネファリウスが仕向けたジーグルートを倒すが、その時謎の軍団が押し寄せ、クォーク、ネファリウス共々未知の惑星マグナスへ拉致されてしまう。4人でマグナスからの脱出を目指すべく各地を冒険。そして今回の騒動の元凶であるニーボの元へ辿り着くが、そこにミスターディンクルズと彼の呼び出したグリベルノックスが現れ連戦になる。最後はニーボとドクタークロイドの協力で、グリベルノックスとディンクルズに憑依していた謎の生命体を倒すことに成功。

全てのことが解決した後、何だかんだでヒーロー稼業が好きだと確認しあったラチェットとクランクはヒーローを続けることを決めたのだった。


ラチェット&クランク 銀河戦隊Qフォース編集

大統領選挙で落選し、傷心中のクォークと共に戦艦フェニックス号Ⅱに居たラチェットとクランク。そこに突然現れたのはクォークの狂信的なファンであるザーゴ。彼がセクター中の防衛システムをシャットアウトしたせいでセクターは混乱状態に陥り、3人はセクターの防衛に奔走することになる。セクター内の防衛システムの復旧と天候異常のトラブルを解決しザーゴとの決戦をし無事に勝利する。


ラチェット&クランク INTO THE NEXUS編集

ラチェット、クロック、ゼファーと共に、凶悪で宇宙魔女と称されるヴェンドラ・プローグをヴァルタックス刑務所へと移送するべくネブロックス・セブン護送艦内に居たクランク。しかしネブロックス・セブン護送艦はヴェンドラの弟ネフティンと彼の雇ったサッグ商会の襲撃を受け、その結果爆破され、ヴェンドラも逃亡。ラチェットとクランクは辛うじて逃げ延びるがクロックとゼファーを喪う悲劇に見舞われてしまう。その後、ラチェットと共にザーコフセクターの惑星イェレックに降り立ったクランクはポリックスの手により異次元の裂け目(ネザーバース)に入れる処理をして貰うことに。

その後、惑星サイロックスでネフティンと再会し戦闘になるも、その直後ヴェンドラが「友達」として解放しようとしていたミスターアイに誘拐されるという件が起き、同時に街には大量のネザーが溢れ返る事態に。ネザーを元居た次元に返すにはヴェンドラの力が必要と知ったラチェットとクランクはネフティンと共同戦線を張る。最終的にクランクはネザーバースに囚われていたヴェンドラを救出し、ネフティンがヴェンドラと共に自首するのを見届ける。

全てが終わり、休息を得る2人だったが次元を操作するディメンジョネイターが壊れるや否やラチェットと共に乾いた笑い声を上げる。しかしクランクは何を思ったのか、その壊れたディメンジョネイターを手にしたのだった…。


ラチェット&クランク THE GAME編集

※本作は『1』のリブートのため、共通点もあるが一部変更点も見受けられる。


ズガガ銀河の惑星、カルトゥのロボット工場。そこはドレック・インダストリーズ社の社長、ビッグバッドボスの支配におかれていた。

ある日、そのロボット工場で1体の不良品のロボットが作られてしまう。そのロボットはブラーグの追手から逃れるべく宇宙船に乗り込むも、追撃してきたビクター・フォン・イオンの手により撃墜され、惑星ベルディンへ墜落した。宇宙船の爆破から間一髪で少年に救われたロボットは「廃棄ウォーボットB5429」と名乗るが、その少年、ラチェットから「クランク」という名前を貰いラチェットの家で修理を受ける。

その後、とあることがきっかけでラチェットと共にガラクチックレンジャー隊に入隊。エラリスと共にラチェットらのサポートに回る。しかしその後、デ・プラネタイザーの始動運転が終わり、いよいよ惑星が破壊されようとしていた最中に隊長のクォークが行方不明になってしまう。更にその状況の中でブラーグの襲撃を受け、拠点であるフェニックス号にもビクターの魔の手が迫っていた。自らのことをポンコツと罵り、執拗に追ってくるビクターに対し一矢報いたクランク。しかし一方でラチェットはビッグバッドボスに捕まり、その結果惑星ノバリスが滅んでしまう。

ベルディンに戻り、責任を取ってレンジャーを脱退したラチェットを励まし、全力でサポートすることを伝えたクランク。最後はラチェットと共に銀河を救ったヒーローになった。


ラチェット&クランク パラレル・トラブル編集

正史における前作『INTO THE NEXUS』のエピローグでラチェットから聞き出したとある思いを実現させる為に、こっそり回収したディメンジョネイターを修理しており、惑星コルソンVにおいて開催されたラチェットと自分の功績を讃えるセレモニーにおいてサプライズでラチェットに渡す予定だったが、突如現れたネファリウスによってディメンジョネイターを奪われ、追跡劇の最中『ネファリウスがヒーローに勝ち、銀河を征服した次元』に迷い込んだ際に故障したディメンジョネイターの衝撃波に巻き込まれ、ラチェットと逸れてしまったうえに至近距離で衝撃を受けたせいで右腕の欠損と両脚の故障という大きなダメージを負って自力では動けなくなってしまった(この為、ホバリングライド時も右腕のプロペラユニットが出なくなっている)ところを、その次元におけるラチェットにあたる女性のロンバックス、リベットに拾われ、以降は暫くの間リベットと冒険を共にする事となる。

間接的とはいえ今回の騒動の発端となってしまった事に責任を感じており、今までの作品に比べて弱気な発言が目立つ。

中盤にて漸くラチェットと合流し、この時初めて自分の並行同位体キットと出逢う。

その後協力して新たなディメンジョネイターを完成させるも、ネファリウスの並行同位体皇帝ネファリウスに奪われてしまい、ラチェットと共に惑星ヴァイスロンのゾルドゥーム牢獄に投獄されてしまう。

リベットの手引きで脱出した後、ラチェット達の次元の惑星コルソンVを皇帝ネファリウスに襲撃されるもののなんとか食い止め撃破。

時間収束後はボディの破損箇所の修復ついでにリベットやキットとお揃いの黄色い右腕を新たに身に付ける。


余談編集

・『FUTURE』以降は音声加工の影響がPS2時代より強いが調整すれば大川氏の声であることが分かる。また、同じく『FUTURE』以降はなぜか頭が少しずつ大きくなっている。


・何故か『FUTURE』以降の作品では操作パート・ムービー含めジャイアントクランクになる機会が全くと言っていい程無い。『Qフォース』ではプレイアブル時にそれに近いボディに変形するが、等身はラチェット達とほぼ同じ位と、かなりダウンサイジングされている。結局現時点での最新作『パラレル・トラブル』でもジャイアント化する事は無く、代わりにキットがその役目を担っている。

関連タグ編集

ラチェット&クランク

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