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CV:乃村健次


概要編集

ラチェット&クランク』のメインキャラクター。

本名『コペルニクス・レスリー・クォーク』。


自称『銀河No.1のヒーロー』。

筋肉質なたくましい体つきとは裏腹に小心者

かつては銀河に名を轟かせるヒーローとして、銀河中から頼りにされ羨望の眼差しを受けるほどの地位にいたが、その本性をラチェットとクランクに暴かれてからは転落。コソコソと悪事に手を染めたり知能がサル化したり色々あったが、最終的にはラチェット&クランクの腐れ縁的存在に落ち着いた。



容姿編集

ラチェットより一回りか二回りほど大きな体躯とそれに見合ったムキムキボディと立派なケツアゴが特徴で、胸にQマークが施されたグリーンカラーのスーツに身を包んでいる。一見普通の人間のような見た目だが、指が三本のため何かしらのエイリアン種族なのかもしれない。もっとも、ラチェット&クランクの作中に普通の人間が出たことは一度もないため、三本指が作中での人間のデフォルトなのかもしれない。

こんなガタイでどう見てもバレバレの女装を時たま披露するが、ごく一部の相手は何故か騙されるどころか「めっちゃタイプなんだよ」と言い寄られる事も……。




性格・特徴編集

一人称は「ボク」。

基本的にビッグマウスで、虚言癖がある。何よりも自分を一番に考えており、ラチェットの功を横取りして威張ることもしばしば。お調子者ですぐ天狗になるし、作戦立案担当になった時も大の大人が考えたとは思えないほど穴だらけで“人任せ(主にラチェット達)”かつズボラな案を自慢げに語り、周りの失笑を買う事もしばしば。一方で打たれ弱い小心者の一面もあり、失敗や自分のせいで起こったトラブルなどに直面するとすぐに狼狽えてしまう。

ヒーローとしてカッコよく活躍することはほぼ無いが、ガラメカを操る技術や一定水準以上の格闘能力はしっかりと持っており、惑星に隠れ家を用意していたりマッドサイエンティストのDr.ネファリウスとの因縁があるなどヒーローとしての真っ当な面もしっかりと持っている。

そんなこんなで外面と中身や実力が何もかも伴ってないにもかかわらず変なところで人望に厚く、『3』では銀河大統領から謎の全幅の信頼を受けており、『5』でも状況が状況とはいえ過去に様々な因縁のあったラチェット達からも同情や暖かい目で見られており、『A4O』ではなんと銀河大統領に就任していたりする。


忘れられがちだが話術と気丈に振る舞っている際のカリスマ性は本物で、『FUTURE』ではそのコミュ力を活かしてタキオンに気に入られる事で帝国軍の内部調査をしたり、『Future2』では、他種族さえ手を焼く荒くれ者種族“アゴリアン”との親密な関係を築きラチェットの相棒探しを陰ながらサポートしてくれるなど、決して馬鹿に出来ない功績をいくつも築き上げている。


来歴編集

一部ネタバレを含みます







  • ラチェット&クランク

銀河を代表するヒーローとして各惑星でコマーシャルに出演するなど全盛期だった。ラチェットも当初はクォークの事を純粋に尊敬しており、彼に会うことを目標にしていた。惑星キャナルでラチェットと初対面し、彼のことをヒーローの素質があると見込み自身の秘密基地がある惑星アンブリスに招待する。…が、実際はBBBことビッグバッドボスに仕えており、ラチェットを邪魔者として罠にかけ、スナグルビーストで始末しようとしていた。まんまと騙して喜ぶクォークであったが、敢えなく失敗に終わり、BBBに「顔も見たくないわ!」と叱責される。だが、ラチェットにとってヒーローになれる期待を裏切られたショックは極めて大きく、自暴自棄になり、BBBの計画を止めることを最優先にしていたクランクとの間に軋轢が生じてしまったと同時にクォークに対しても尊敬の眼差しで見ることは完全に無くなり、寧ろヒーローとしての素質を疑問視までするようになる。

その後BBBから突きつけられたスポンサー契約の解除を阻止するべく自らスターファイターに乗り込み、ムーンベースGでラチェットたちとドッグファイトを繰り広げる。


「こ〜っちへおいで〜 ヒーローくぅ〜ん!」



…が、またしても敗れ、惑星オルタニスに墜落する。

オルタニスではスティーブという偽名を使いラチェットにPDMAを売るが、あっさりバレてしまう。そして、開発した脱毛マッシーンが総額60億ボルトの損害賠償問題になりホワイリゾートに高飛びしようとしていたところを発見され逮捕されてしまう。


「あのヒーローは今」という番組内で牢獄からの逃走劇(どうやって脱獄したのかも描かれており、トイレに足から突っ込んで自身をトイレの水に流し脱獄した)が描かれるが、本人が本格的に登場するのは終盤。メガコープ会長フィジージェット氏になりすまし、凶暴性が改善されていない未調整プロトペットの無料配布企画や、冒頭でプロトペットを強奪した犯人=アンジェラが雇っていたサッグ商会を大金をエサに味方に付けてラチェット達を指名手配するなどやりたい放題やっていた。メガコープ本社に殴り込んできたラチェット達の前で正体を現し、ラチェット達にプロトペット騒動の罪をなすりつけようとするが、凡ミスが原因で失敗。騒動の終了後メガコープ社内で各新製品のテスターとして雇われるが、新型ガラメカマタグライザーの攻撃テストを受け、記憶喪失に陥ってしまう。


過去の記憶を失ったことで遂に野生化。惑星フロラーナの怪物「サルゴン」となってしまっていたが、その後紆余曲折あって記憶が戻り(ちなみに完全復活を遂げて早々暴走したプロトペットを撃退し絶滅しかけていた動物を守るためにジャングルに一生を捧げようと決意した等々自分のことを棚に上げていた。)、「ゲバゲバ戦隊Qフォース」を結成しキャプテンとなり、ネファリウス打倒のため立ち上がる。スクール時代の絡みもあってか、ネファリウスの事は「ネプちゃん」と呼んでいる。

その後、ネファリウスのスタークルーザーに突入した際は強気な態度を見せるが、クルーザーの自爆に巻き込まれ、帰らぬ人となった…と思われていたが、実は自身のアジト「サラン惑星帯」へと逃げ帰っていた。なお、この後アジトを訪れたラチェットに対して初めて自身の本音を吐露した。

ネファリウスの復讐心への怯えと保身に走る弱々しい言動にラチェットから何度目かの愛想を尽かされるが、クランクの励ましもあり、惑星マイロンでの最終決戦ではスターシップに乗ってラチェット達の援護に駆け付けてくれており、エンディングにも登場している。


Vコミックではヒーロー時代(と学生時代)のクォークが描かれており、4巻では見事ネファリウスを倒している。だが、次作の5巻では、ローレンスによって気絶させられてアジトに連行、脱出こそしたものの復讐に怯えてサラン惑星帯に引き込もっていたという経緯が明かされている…。

さすがにこの事を隠しておきたかったため、第5巻はファンクラブからも存在を疑われてた幻の作品とまで言われている。


  • ラチェット&クランク4th

エンディングにて声のみの登場でグリーマン・ヴォックスによるヒーロー達の蒸発事件(=ドレッドゾーン)は自分が拐われてないからデタラメだと言っている。

クリア後に見られるキャラクターエピローグでは静止画であるがその姿を見ることができ、自称ヒーローとして一応頑張っている模様。水曜日のおやつタイムは別だが。


  • ラチェット&クランク5

自身の両親について探すため、ラチェットと同行する。調べていくうちにテクノマイトオットー皇帝が父だったと知るがオットーのブラフであり、本当の両親はテクノマイトの実験で死亡していたと明かされる(クランク曰く夫婦揃って凄腕のヒーローだったとのこと)。

オットーへの仕返しで、iQダウンローダーに自分の知性を移そうとしたがシュリンクビームで小さくされて未遂に終わる。


  • クランク&ラチェット

冒頭で起こった無限の瞳強奪事件の容疑者として警察に捕まったラチェットの汚名を晴らす為にエージェント活動を続けるクランクを発信機で密かに追いつつ、同行していた取材ロボのバーニーに、行く先々で見つけたクランクの功績をダシに自分の自伝を書く為の内容をでっち上げまくっていた。作中ではその自伝…というよりクォークの妄想を追体験する事となる。(この時にbgmで流れるクォークの歌声は必聴モノ。)

だが、その一連の行動は本作の黒幕にして『3』で登場したクランクの偽物クロンクの手の内であり、彼はクロンクの手先であるバーニーと発信機によって知らぬ間にクロンクの手駒にされていた。

物語終盤でクロンクが倒された後、惑星破壊サテライトを止める為に奮闘するクランクの元にまさかの海パン姿で登場。そのままクランクと協力してパン1のまま銀河を救うことに成功。



  • ラチェット&クランクFUTURE

いつの間にか惑星ケルヴァンの防衛センターの要職に就ていたが案の定役立たずでラチェット達に泣きつき逃走。逃げ延びた先でタキオン率いる帝国軍の兵士達に包囲され、奮闘虚しく誘拐されてしまうが、得意の話術を駆使して惑星ムゥカウで開催される帝国主催のバトルアリーナの司会を務める事となる。司会業をこなしつつも何だかんだでタキオンの身辺調査やラチェット達のサポートはちゃっかりこなしていたようで、何かと役立ってくれる。

………だが、物語中盤で判明した“ロンバックスの秘宝”ことディメンジョネイターが発見された途端、私欲を剥き出しにしてラチェット達からディメンジョネイターを奪って逃走する………のだが、あっさりタキオンに捕まりディメンジョネイターもタキオンの手に渡ってしまう。流石に自分のしでかした事に嫌気がさしたのか自暴自棄になってまた引き篭もろうとするが、ラチェット達の説得によって元気を取り戻し意気揚々と引き篭もる。その後エピローグにて宇宙海賊のラスティ・ピートから歌唱レッスンを受けるもあまりの残念さにピートから呆れられながら物語は幕を閉じる。


  • ラチェット&クランクFuture2

前々作『FUTURE』でゾニーに相棒のクランクを攫われて傷心のラチェットを他所に巧みな話術と得意のホラ吹きとでっち上げで主演映画“ホットなボクのブラスター”を勝ち取るが、その宣伝インタビューで記者からラチェット達への対応の事を非難され、渋々ラチェットの相棒探しに同行する事に。

今作ではその話術やカリスマ性をちゃんと活かし、初登場の種族フォンゴイドやアゴリアン達相手に臆することなく接し早期に信頼や友好関係を築くことで情報提供役としてラチェットを幾度もサポートしてくれる。

終盤では宿敵ネファリウスとの決着を付けに宇宙ステーションへ向かうラチェットを援護する為、アゴリアンが手懐けていた凶暴な生物ウォーグロック(クォークは“ユキダルマちゃん”という愛称で呼んでいた)を引き連れて足止め役を買って出てくれる。

その後、ステーションの爆破に巻き込まれて見知らぬ宙域に放り出された小隕石の上でユキダルマちゃんと2人(1人と1頭)で救助を待つという、どこかで見たような光景で物語は幕を閉じる。



  • ラチェット&クランク オールフォーワン

本作ではポララ銀河大統領に就任しているものの相変わらずのマヌケっぷりでラチェット達を呆れさせる。

三度目の復活を遂げたネファリウスによって引き起こされたトラブルによって、彼やラチェット達諸共惑星マグナスへと連れ去られてしまう。

かつての仇敵であるネファリウスとは相変わらず反りが合わないものの、何だかんだで協力して今作の諸悪の根源であるニーボを倒すことに成功。

今回の異変解決を機にヒーロー業続行を決意したラチェットとクランクと共にマグナスから脱出する。



  • ラチェット&クランク 銀河戦隊Qフォース

冒頭より3ヶ月前に大統領選で落選、市民セクターの防衛担当へと格下げされてしまい、母艦フェニックス号で鬱屈した日々を過ごしていたものの、突如仮面を被った謎の人物から近隣惑星の防衛施設を乗っ取ってシステムダウンさせたとの知らせと挑戦を受ける。「やっと活躍のチャンスがやって来た」とこれに大喜びしたクォークは、たまたま彼を慰めに来ていたラチェットとクランクを巻き込んで防衛部隊Qフォースを勝手に結成。またもや宇宙の危機を防ぐ為の冒険に出る事になる。

各惑星の防衛施設を復旧させていく最中、今回の事件の発端となった仮面の男の正体が、クォークファンクラブの元会長スチュアート・ザーゴ(『2』の惑星トダーノでクォークのフィギュアを欲しがっていたオタクの青年)だと知る。

更にザーゴは自分の推しであったクォークの度重なるスキャンダルと落ちぶれっぷりとマヌケっぷりから彼に嫌気が差しており、そんなクォークを懲らしめるためにホログラム変装で彼に成りすまし、かつて大統領就任時にクォークが勝手に税金を利用して各惑星の防衛システムを勝手に組み替えた天候操作グリッドに仕込んだウイルスで惑星を滅茶苦茶にし、クォークの名声ごとポララ銀河をぶっ壊そうと画策する。

その後何とか各惑星の天候グリッドと防衛機能を死守し、ザーゴを倒したクォークは、嫌がるラチェットを何とか説き伏せ「行くぞ!Qフォース‼︎」の決め台詞を高らかに叫ぶのだった。


「………………あ〜……もっと練習が必要だね。」



  • ラチェット&クランク into the nexus

今作では出番がかなり少ない。

目立った活動としてはミーロ児童院跡から脱出してきたラチェットの救助と最終盤のラスボス戦前程度。



  • ラチェット&クランク The Game

『1』のリブート作である本作では初代と設定が大きく異なっている上、冒頭の時点で同時期に公開された映画版の後日談となっており、刑務所に収監された状態で登場する。

同じ刑務所に収監されてきたシヴ・ヘリックスというクォークファンの囚人と面会し、自分が何故ここへ囚人として連れてこられたかを語り出すところから物語が始まる。

収監される前のクォークはズガガ銀河中でも有名な防衛軍ガラクチック・レンジャー隊の隊長として部下のコーラやブラックス達と活躍しており、ビッグバッドボス=ドレックとの繋がりもこの頃は無かった。

とはいえお調子者で目立ちたがりなのは相変わらず、というより過去作に輪をかけて悪化しており、立案する作戦はどれもこれも脳筋かつ短絡的で詰めが甘く、レンジャー隊の頭脳派であるエラリスの論理的かつ筋の通った反論には聞く耳を持たず、自分が目立つ為なら己だけでなくチーム全員に危険が及ぶような単独先行も平気で行う等。

ラチェット入隊後の対ドレック・インダストリー作戦でデ・プラネタイザーへ向かった際、単独潜入するもあっさり懐柔されてしまう。(この辺りはゲーム本編では大幅にカットされており、映画を観ていないと分かりづらい。)

自分の裏切りによって惑星ノバリスが消滅した事には一応自責の念はあったものの、新入りにもかかわらず功績を上げてメキメキと実力と名声を上げていくラチェット達への嫉妬から、レンジャー隊の2度目のデ・プラネタイザー潜入時に遂にラチェットと戦う事になる。初代や『2』と違ってドレックの手先となった後も心は悪に染まり切ってはいなかったようで、負けた後は心からラチェットに謝罪している。

その後はドレックを裏切ったDr.ネファリウスを倒し、一連の騒動に終止符を打ったラチェット達と共に無事脱出。

服役後は以前よりもだいぶ性格が丸くなっており、エピローグでは社会貢献作業としてケルヴァンでのゴミ拾い中に面会に来たラチェット達には気まずそうにしつつも喜んでおり、談笑中に看守の目を盗んでヘリックスが飛行船で脱走した際、ラチェットに同行を求められ「もっちろんだよ!」と笑顔で返している。



  • ラチェット&クランク パラレル・トラブル

冒頭のラチェットとクランクの祝賀イベントの司会を務めるが、途中で起きた想定外の事態に慌てていた。

今作では別次元における彼の並行同位体キャプテン・クォンタムが登場する。此方はクォークとは違いオレンジのヒーロースーツに浅黒い肌とやや角張った顎、そして頼りがいのある逞しい性格が特徴。ストーリー終盤にて両者が邂逅する。



関連タグ編集

ラチェット&クランク Vコミック

キャプテン ヒーロー

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