概要
アイヌの伝承で語られる月を司る女神。
その名は“夜に輝くカムイ”という意味とされ、太陽のカムイであるトカプチュプカムイとは姉妹の関係とされる。
伝承によれば、トカプチュプカムイと共に生まれ、神によって作られたばかりの深い霧に覆われた人間界を照らす為にピンネシリ(尻別岳)から黒雲に乗って天から世界を照らして霧を晴らしたとされ、彼女が照らすと『夜』に、トカプチュプカムイが照らすと『昼』になるとされている。
また、仕事を怠けたり物を壊した少年少女が、神罰で彼女に捕まり月へと送られてしまうという伝承も残っているという。