概要
ペケレチュプカムイとも表記されるアイヌの伝承で語られる太陽を司るカムイ。
その名は“日中に輝く太陽のカムイ”、“明るい太陽のカムイ”という意味であり、女性のカムイとして考えられていたとされるが、男性として捉えられている場合もある。
伝承によれば、天地開闢の際にたくさんのカムイたちが産まれた後に月を司る神・クンネチュプと共に生まれたとされ、霧に包まれた国の暗い所まで照らそうとマチネシリ(雄岳)から黒雲に乗ってクンネチュプと共に天へと上り、国を照らしたとされる。
また、アイヌラックやオキクルミの神話では、彼女の妹神が育て姉として登場している(ただし、アイヌラックルの出陣の際は彼の父として男神として登場する話もあるらしい)。
しかし生活に密着した存在ではない為、高位の存在とはされはしていたが深く信仰されていなかったらしい。