グラスゴス
ぐらすごす
この記事にはPlayStation用ソフト『チョコボの不思議なダンジョン2』のネタバレを含みます。
「お、おれは、す、すべて、は、はかい、する… この、せかいも、この、とき、も…」
かつてシロマの故郷である未来世界を子分のインプたちと滅ぼし、海底遺構ダンジョンの元になった兵器と共に時空転移してこの世界にやってきた。
4本足のアンデッドのような禍々しい姿で頭の上には触覚が生えている。
シロマを拐い、救出にきたチョコボ&シドと戦うも一度は敗北。
しかしシロマは自身ごと滅んだ未来へダンジョンやグラスゴスもろとも未来世界へ戻そうと決意、彼女を追ってきたチョコボと別れ未来へ帰っていった…はずだった。
だが、グラスゴスは海底に沈んだ時空要塞ダンジョンを復活させ、シロマもそこに囚われる。
彼女を救出すべくシドの飛空艇シドウインド、バハムート、村の住人らからの攻撃で時空要塞ダンジョンは山岳地帯に墜落、最終決戦のために突入してきたチョコボ(と、宝目的で同行させてくれと頼んできたモーグリ)と再び戦うことになる。
時空要塞ダンジョンで再び相まみえたグラスゴス。
さらに強大な進化を遂げ、全身は真っ赤に、頭の触手の先端にはトゲ付き鉄球のようなものが生えビームを放ってくる。
ゲームでは最初はグラスゴスXと戦い、HPが半分以下になると最終形態のグラスゴスZへと変貌する。
〜ネタバレ注意〜
バハムートが調べたグラスゴス誕生の秘密。それは時の番人である彼をも絶句させるほどの衝撃的な事実だった。
グラスゴスの正体、それはダンジョン最弱のモンスターであるグズグズ。
しかも生まれるきっかけとなった事件が起こったのは、未来ではなく現代。
事はストーリー序盤、岬のダンジョン探索時まで遡る。
モーグリが宙に浮かぶ巨大なクリスタルを発見し、そばにいたグズグズを追い払い独占しようとするも、突如クリスタルは回転し始め、驚いたモーグリは逃走。
その後、ダンジョンは海に沈み行方不明。モーグリとチョコボ、シロマは海に流される。
実は彼らが知らない所で事件は続いており、モーグリに追われたグズグズがクリスタルの元に戻り誰にもばかにされず誰にも虐められない『力』を願った。その結果、気の遠くなるぐらい長い時間をかけ進化し、人間たちの文明の時代に未来の人類を滅ぼす存在グラスゴスとなった。時空要塞ダンジョンを呼び出したのも彼の恨み・憎しみ・強大な力への憧れの感情であり、それはシロマの決意をも上回るほどに肥大して行ったのだった。
前述の通り、原因の一端にはモーグリも関わっており、バハムートはモーグリが同行を願いでたのは、勘の鋭い彼は無意識のうちに行かねばならないと感じていたのでは無いか?と考察している。
崩落する時空要塞ダンジョンから一行が脱出する一方で、敗れたグラスゴスは元のグズグズに戻りシドに保護。
シロマの自宅で彼はぬいぐるみと一体化し「クルクル」と言う全く別の存在となり、改心して一からやり直すのであった。