ケビン・ウィニコット
けびんうぃにこっと
T.C.4739年生まれ。26歳。
元ヴェクター第一開発局KOS-MOS開発計画主幹技師。
シオン・ウヅキの直属の上司で、恋人と呼べる存在であったが、二年前のKOS-MOS暴走事故でその命を落としている。
KOS-MOSのソフトウェア部分だけでなく、ハードウェアの設計、開発も担っていた。現在のKOS-MOSのハードウェアは、後に二局によって開発されたもの。
また、E.S.ディナに変形した航宙機の開発もケビンの手によるもの。この点からも彼の研究がKOS-MOSの躯体のみにとどまっていなかったことが推測できる。
惑星ミクタムの出身者で、幼き日に目の前で母がグノーシス化してしまったことから、宇宙の全てを憎むようになり、ヴィルヘルムの下に就いていた。
「U-TIC機関」ではヨアキム・ミズラヒの助手をつとめており、その頃既にKOS-MOS理論は完成していた。KOS-MOSアーキタイプの暴走でシオンを庇って死亡したのは、アンドリュー等を利用した自作自演であり、密かに赤のテスタメントとして復活。シオンとKOS-MOSを監視してきた。
しかし、彼を動かしていたのはシオンへの想いであり、ヴィルヘルムへの義理や忠誠心ではなかった。
戦闘時は鎧を纏ったような姿になる。乗機はE.S.ユダだが戦う機会は無い。
赤のテスタメントとしてはエピソードIから登場していたものの、エピソードIIIで明かすまでその正体は謎に包まれていた。なお、彼がT-elosの開発者として変装していた時に名乗っていたロート・マンテルという名前はドイツ語で「赤」、「外套」という意味である。
ウィニコット姓はミクタム脱出後に身を寄せた養父母のものであり、またケビンという名も本名であるかどうか定かではない。
いずれにせよ、ミクタム―アブラクサスの血を引くものとして、ゾハルと因縁浅からぬ家系の出であることは確かなようである。
ちなみに養父母はミルチア紛争の戦渦―星団全域に渡るレアリエン暴走事故によって命を落としている。