概要
古代ギリシア語で、γνῶσις(gnosis, hee)の日本語読み。グノーシスは、「認識する、気づく」というような動詞の名詞化で、認識、覚知などの意味があるが、紀元前1世紀から4、5世紀にかけて、地中海世界で流布した宗教運動、グノーシス主義の中心概念である。グノーシス主義の求める「叡智、覚知」を意味する。
より詳しくはグノーシス主義に記すべきであるが、グノーシス主義では、人間の存在は、善なる永遠の世界から転落し、本来の永遠の故郷を忘却して、肉体(サルクス)に囚われた存在である。霊、魂、肉の三元論を展開する。
グノーシスは、智慧であると共に覚知(智慧への気づき)を表す。人間が本質的には、永遠の世界の霊的存在の一部であり、グノーシスを得ることで、悪のこの宇宙から脱して、永遠の善の宇宙へと霊魂として帰還することが可能になる。いかにして、このような永遠的な救済が可能になるのか、これもグノーシスを得ることで開示されるとされる。
グノーシスからの派生
グノーシスはギリシア語としては、「認識」「気づき」「知識の探求」などの普通名詞である。秘教的叡智としてのグノーシスや、普通名詞としてのグノーシスなどから、様々な派生がある。
英語版ウィキペディアに、Gnosis と言葉で呼ばれるものの簡単な一覧がある:
日本語での派生
・ゲーム「ゼノサーガ」のキャラクター名。
メイン画像
グノーシスを示す絵というのは難しい。ピクシビにはそのような絵はないので、天体現象として、ダイヤモンドリングの絵を画像とする。アイオーンにおける、救済の光の放射を暗示していると解釈できる。