アルベド・ピアソラ
あるべどぴあそら
190cm/72kg/26歳
ゲーム・アニメ『Xenosaga』のキャラクター。その名は「白」を意味する。
E.S.シメオンを愛機とし、U-TIC機関に協力する白装束の男。 言動や行動に狂気を感じさせる。
M.O.M.O.とガイナン・クーカイ・Jr.に対して執着を見せるなど謎の行動が多いが、その目的は不明。
ガイナン・クーカイに外見が酷似しているなど、謎に包まれた人物。
ゼノシリーズきってのネタキャラもとい愛すべき変態。存在感が強く、KOS-MOSやM.O.M.O.とは別ベクトルでファンからの人気が高い。
よく狂ったように笑い、放送コードに引っかかるような発言を繰り返す問題児。
ちなみにあの山ちゃんですら、1時間ぐらいで声が枯れてしまうレベルでハイテンションかつマジキチ演技が多く、収録は一日の終わりに行っていたらしい。
ファンの間では白い変人(変態)やガッチャマン、ロリペドヤンホモなどの愛称で呼ばれたりもする。
※以下ネタバレ含む
その正体は、波動存在「ウ・ドゥ」に触れ、汚染された対ウ・ドゥ生体兵器「U.R.T.V.」。
個体No.667。標準体たちに比べ強力な能力を保有している「U.R.T.V.」の変異体。
No.666ガイナン・クーカイ・Jr. (本名はルベド)やNo.669ガイナン・クーカイ(本名ニグレド)と同じくU.R.T.V部隊の生き残りの一人。
Jr.とは癒着双生児であり、彼の双子の弟である。切り離された今でも、お互いが自分の体の一部だと強く認識している。
ミルチア紛争時に、ウ・ドゥと接触したことが原因で狂気じみた行動や言動を取るようになり、ウ・ドゥに再接触する為に様々な陣営に協力し、暗躍する。
エピソードIの敵役で、エピソードIIではラスボスとしても登場し、Jr.と決着をつける。
Jr.が自分たちがウ・ドゥとの対消滅用兵器であるということに気づき、土壇場でサクラを想って死を恐れた結果、司令塔であるにもかかわらず兄弟たちとのリンクを一方的に破棄し、逃げ出してしまった。その結果、むき出しになった兄弟たちはウ・ドゥに汚染されて消滅。彼自身は再生能力によって無事だったものの、重度の精神汚染を受けたことと、兄が自分よりサクラを選んだことで彼に裏切られたと思っている。
Jr.への狂気的な執着を見せるのは、この時受けた精神的なショックによるもの。
また、Jr.に生きる指針を与えたサクラ(M.O.M.O.のオリジナルになった少女)に対しても憎悪を抱いている。
異常とも言える身体再生能力を有しており、頭を吹き飛ばしても瞬く間に再生する。兄の細胞の成長や老化を抑制する力とは両極な能力である。
その為に、痛みや死の恐怖といった感情を理解できず、自分で腕や首を引き千切る等、常軌を逸した行為に躊躇いが無い。現在、アルベドはこの特異能力を最大限に生かして肉体によるパフォーマンスを楽しんでいる。
当初この能力は自分だけにあるものだと知らなかったため、ルベドをバカにしたと標準体U.R.T.V.を殴り続けたり、それを諌めたJr.(ルベド)とガイナン(ニグレド)の前で、平然と自分の首を飛ばしたりした。
その後、自分の再生能力が他のU.R.T.V.にない能力という事実を知った時はルベド達といずれ死によって別れると言う恐怖に取り乱した。不死身の反動から人から拒絶され孤独になることを恐れ、病的なまでに他者との関係を持とうと暴走・奇行が目立つようになる。
M.O.M.O.の試作型にあたるキルシュヴァッサーに対しては、非情とも取れる仕打ちを行うことが多いが、同じ認められなかった者同士、その内には常人には理解し難い絆があった模様。
幼い頃のアルベドは、現在では想像出来ないほど内気で、よく兄弟の後ろに隠れているような気弱な性格の少年だった。特に兄であるルベドを慕って常に後を付いてまわっており、どこか兄に対して依存的だった。また、精神的に不安定な一面もあった。
死ぬことの許されない自分に気づいた日から、アルベドは言いようのない不安と恐怖、疎外感を抱くようになり、ルベドへの依存の強さはそのまま強い絶望、 取り残される離別の恐怖へと形を変え、徐々に狂気へと傾いていった。
そして、ウ・ドゥの波動に汚染されたことが決定的に現在のような歪んだ性格になる。
目的はウ・ドゥとの完全なる同化であるが、これは、死ぬことの出来ないアルベドにとって、ウ・ドゥとの完全なる合一こそ自身の望み―消滅願望を叶えてくれる唯一の手段であったため。そして、ウ・ドゥの反存在であるJr.の手による消滅を望んだ。ウ・ドゥの特性を自身の一部に取り込むことで、Jr.の手による消滅を果たす―それは他者の痛みが理解できない故、心を触れ合わせる方法がわからない彼にとってJr.と心を通わせる最良の手段であった。
アルベドにとってこの世界は、たとえ愛するものを失っても苦痛を背負ったまま永遠に一人で生き続けなければならない牢獄でしかなかった。何より片割れであるルベドが自分の前から消えてしまうのが恐ろしかったのである。
アルベドの真の望みは“Jr.との合一”であったが、死の選択はそれが唯一の現実から逃れる方法―Jr.との合一が無理ならせめて消滅を、という思いから。
エピソードIでは、「Y資料」(M.O.M.O.の開発者、故ヨアキム・ミズラヒが残した研究資料。M.O.M.O.の真相意識の中に封印されている)を手に入れるべくM.O.M.O.を狙い、彼女を拉致し、データへの侵入を試みた。
エピソードIIにて終盤で再びウ・ドゥとの同化を果たし、肉体を失い、局所事象変移の波動を起こしてJr.を待ち構える。その後Jr.との一騎打ちの後に、ようやく安息を手にいれ昇天するが・・・
エピソードIIIでは白のテスタメントとなって復活し、ヴィルヘルムには「ツァラトゥストラを紡ぐ者」と評されている。しかし、ヴィルヘルムへの忠誠心は全く無きに等しく、その行動原理は全てJr.やガイナンの為であった。
終盤ではU.R.T.V.の創造主にして因縁の相手であるディミトリ・ユーリエフと対峙。最終的にガイナンの助けにより彼は”真の望み”であった自らの半身であるJr.との合一を果たし、死ぬことができない彼にとって本当の安らぎを得て、彼の中で眠りについた。
「ククククよく言うぜ、インポ野郎が」
「文化、文明――。全ては脆い“ヒト”が生み出した、生ぬるい幻想の世界だ。貞操帯に縛られた、修道女の妄念に等しい屑なのさ。その中にあって、おまえは肉に依存せぬ身軽な魂であり続ける」
「脆い!脆いよなぁ!!」
「ああ そう震えないでくれ可愛い桃《ペシェ》 俺を罪人《ペシェ》のような気分にさせないでくれよな」
「今 心に男の影を映したな 淫売め」
「まだこの右手にペシェの感触――んん?」
「ククク――赤が白になるのか――。クククク、傑作じゃないか! 赤が白だ! ハハハハハハハハ!」
「いいねぇ、そのむき出しの敵意―――その矛先で、この俺を貫いてくれよ。ハハハハハハハハ!!」
「いい匂いだ、ルベド。怒りが全身を駆け巡って、気化する匂い。ノルアドレナリン過剰なんじゃないか?んん?」
「分子に還元されても、俺という質量が宇宙から消えるわけじゃないんだぜ。なあ――俺を構成していた分子を、存分に呼吸してくれよ、ルベド。」
「もしもーし、間違ってますよー」
「祝えよ休日にオレの名前が付くぞ」
「ああ見ろよルベド 俺は自由だ」
「一人ぼっちは──ヤダぁっ!ルベドが死んだら、僕も死ぬっ!!」
「ルベドとニグレドのお墓を作ってるんだ。お墓っていっても、真似事だけどね。二人が死んでも泣かないように、練習してるんだよ。」
「き―ひひ―ヒヒヒヒ―歌―歌声が――僕を―ハハハ。鏡よ――僕を映せ――僕を定義しろ――僕は無限のテロメラーゼだ――! 僕は反存在なんかじゃない――! 完全なる連鎖だ――! ハハハ、ハハハハハ!」
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コメント
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とある兄弟(ふたり)の相聞歌。どうでもいいけどアルベドとルイージって似てるっていうか共通点多いよね。 追記:URTV週間なるもの(6/6-6/9)があったことを忘れておりました。なんでロックマン関連の記念日と重なるのよ;904文字pixiv小説作品