概要
1965年にフロリダ大学のアメフト・チーム『フロリダ・ゲーターズ』の水分補給の為に同大学のロバート・ケード博士によって開発され、1967年からゲーターズによって公式で使用されて以降、チームの好成績に貢献した。名前はチーム名とAdeの合成である。
同商品は1968年からストークリー・ヴァンキャンプ社、後に同企業を買収したクエーカー・オーツカンパニーによって販売された後に2000年にクエーカー・オーツがペプシコに買収された為に、現在はペプシコ傘下となっている。
アメリカでは様々なバリエーションで販売されており、多種多様なフレーバーとカラフルさで目を引いている。NFLやNBAなどでも使用されており、優勝した時にはタンクの中のゲータレードをヘッドコーチに頭からかぶせるゲータレード・シャワーが行われている。日本ではNHKがNFLを放送した際にそれを「スポーツドリンク・シャワー」と表現していた。
アメリカではスポーツドリンク=ゲータレードという認識が強く、世界70カ国でも展開されている。
日本でのゲータレード
日本では1970年に大正製薬が販売したが僅か一年で撤退、その後日本アイソトニックが販売を手掛けたが同社を吸収したGreenTが展開を継続。GreenTはスポーツ用品店ルートを使って販売し、ユーザー自ら粉末を溶いて作るスタイルを広めた結果爆発的な人気を獲得。一時期はノベルティグッズが広まるほどのブームとなったが、ストークリー・ヴァンキャンプとGreenTとの間で販売展開において衝突があった為に雪印へと商権が移ってしまい、それによって低迷しだしてしまった上に追い打ちをかけるようにポカリスエットやアクエリアスの登場で日本での影が薄くなってしまった。
やがて雪印は集団食中毒事件によって商権を手放し、クエーカー・オーツを買収したペプシコと提携している縁からサントリーによって展開されたものの、結局2015年に生産・発売を打ち切ってしまった。
創作におけるゲータレード
映画『26世紀青年』では過度のr-K戦略によりIQの低下した人々が、
農業用水代わりにゲータレードを撒くという地獄のような描写がよくネタにされている。