コイフナはコイとフナ又は金魚との雑種で、琵琶湖などで見かけることがある。
野外で真鯉とヘラブナとの間に生まれることが多く、又はブラックコメットのように意図的に作られることもある。
繁殖能力はF1(雑種第一代)雌は非還元卵(n=2x=100)を作ることができ、非還元卵にコイ又はフナの精子(n=x=50)を受精させると三倍体の子が生まれる。
F1雄は殆どの個体は不妊であるが、稀に非還元精子(n=2x=100)を作ることの出来なる個体がいて、その個体の子はY染色体を含むため全て雄になる。
また累代繁殖をする場合は、F1雄とF1雌はどちらも自分の遺伝子を子に全て伝えるため、両者の間にに生まれるF2(雑種第二代)は四倍体(2n=4x=200)になり全て雄になる。
更に四倍体は減数分裂が可能であり、F2雄とF1雌の間に生まれるF3は四倍体で性比も1:1である。
またコイとフナの染色体はそれぞれ別々に減数分裂をするため、コイとフナの遺伝子の比率は変わらない。
更に近親交配を続けても、コイとフナの遺伝子が異なる対立遺伝子として働くため、近交弱勢は現れない。