概要
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』に「動けないコログ族を友だちのもとにどうにかして運ぶ」というミッションがあるのだが、そこは自由度が非常に高いことで知られる本作、運ぶ手段はなんでもいいので「馬で引きずる」「ロケットで飛ばす」といった運搬方法に留まらず、「火炙り」「とりあえずコログを集めるだけ集める」といった目的を逸脱した数々のコログいじめをするプレイヤーが続出し、「コロ虐」と呼ばれ一大ジャンルを築いた。
危害を加えられたコログの台詞は豊富でコログを叩きつけると「ウッ!」と言ったり、コログに火を近づけると「アチチッ」と言ったり、雷が落ちると「ぴしゃーん」と言ったりするので任天堂はある程度想定していたものと思われていた。
ちなみに前作『ブレス オブ ザ ワイルド』では石を持ち上げて現れたコログにそのまま石を落とすという行為は普通に行われていたのでその兆候はあったと言えよう。
(以降ネタバレを含みます)
2023年9月6日にてファミ通による開発者インタビュー(記事)が公開され、コログに関しても言及された。
以下原文ママ
『――プレイヤーの反応と言えば、発売後すぐに、プレイヤーのあいだでコログの「もう疲れちゃって 全然動けなくてェ…」がSNSでバズりましたが、あれは狙って仕掛けたものなのでしょうか?』
藤林『バズり自体を狙っていた訳ではないのですが、ウルトラハンドやゾナウギアで、コログがどういう扱いをされることになるのかというのは、なんとなく想像はできていました。』
『――ああ、乗り物にくっつけたり、投げたり、高いところから落としたり……。』
藤林『そのときにプレイヤーの方が思い付いたことを、「かわいそうだからやめておこう」とは思ってほしくなかったんです。どんなことでも罪悪感なく、ニコニコして楽しくやれるようなキャラクターにしてほしいとオーダーして、あんな形になりました。じつはあの口調やキャラクターは、担当したスタッフ本人とそっくりなんですよ。』
いわゆるコログ構文のミームに関連してであるが、そのミーム自体は予想していなかったもののプレイヤーのコログへの仕打ちについては本当に想定されていたどころか、それに対してなるべく躊躇させないがためのキャラクター造形がなされていたということが上記のインタビューにより判明した。
さらには…
2024年3月18日~3月22日、アメリカ・サンフランシスコで開催中のGDC(Game Developers Conference)2024にて、ティアキン本作の物理演算をテーマにした講演会があり、そこでもコロ虐について少しだけ触れられていた。
以下にてその様子が記されているので気になる人は覗いてみよう
https://s.famitsu.com/news/202403/21337727.html