CV:石川界人
概要
異世界ラ・ギアスのアルメラ共和国に召喚された地上人の少年。元はごく一般的な日本の学生だった模様。
召喚されて目が覚めた直後、怪獣マグゥーキに襲撃されてパニックになっていたが、状況を打破するために戦うことを決意し、アルメラ製の攻霊機レイブレードに乗り込んでマグゥーキを撃破する。
撃破した後、アルメラの女軍人エリシア・ゼフィールと遭遇し、自分が今いる世界が地上とは異なる異世界ラ・ギアスであることを聞かされた。
バーニングPTのプレイ経験もあり(腕前の程は不明)、初戦闘でレイブレードを動かした時に「バーニングPTの操縦方法に似てるってだけじゃない……」とつぶやく場面が存在する(これはレイブレードに地上の技術が使われている事を暗に示している)。
実は龍虎王伝奇に登場する光徳美曜の子孫であり、その影響で霊能力を持っている。
(最初は人より勘が鋭い程度だったが、様々な経験を積み 精神的な成長を遂げることにより霊能力の方も成長し、レイブレードを光霊機へと進化させるほどの強い力を持つ迄になる。)
マサキとの比較
魔装機神Fでは、魔装機神シリーズ全体の主人公であるマサキ・アンドーが序盤は登場せず、サキトを実質的な新主人公として話を進めていくことになる。
そのマサキの初陣と比べてみると「気が付いたら異世界にいて、なし崩し的にロボットに乗せられて戦うことになる」という基本事項自体は共通しているのだが…
マサキの場合は
・ラ・ギアスに来て最初に「ここは地上とは異なる異世界である」という説明をある程度受けられる
・最初に戦う敵は安物の量産型ロボットに乗っているテロリスト集団
・味方機もいるため、致命的な程の危機ではない(マサキが出撃しなくても対処できなくはなかったと思われる)
・初戦闘終了後、そのまま戦い続けることを拒んで地上に帰らせてくれと願い出ることも一応できるし、周りの人間もそれなら仕方がないと言ってくれる(もっとも、この選択肢に進んでも結局マサキはラ・ギアスで戦うことを改めて決意するが)
という具合にそれなりに融通の利く展開だった。
それに対してサキトは
・目を覚ました時点で周囲が壊滅的状況
・まともな状況説明など全く受けられないまま、一人の少女に「レイブレードに乗って逃げて」とだけ言われ、目の前で死なれる
・初陣からいきなり人間を殺すことしか頭にない、正体不明のおぞましい化け物の大群と戦わされる
・味方はいない
・やっとの思いで初戦闘を乗り越えた後、上述のエリシアが最初の仲間となるのだが、彼女の「アルメラの首都なら軍の本隊が守っているので安全なはず」という話の通りにいざ首都に行ってみたらそこも既に壊滅していて生存者皆無
・おまけにエリシアとの会話で、レイブレードを託して死んだ少女が実は彼女の妹のシェリーナだったことが判明し、エリシアまで絶望する
・そんな二人の精神状態などお構いなしに化け物共は次々と襲い掛かってくるので戦わなければ生き残れない、戦いを拒めば死ぬしかない
・そのまたしばらく後で、ラ・ギアス自体に大きな災厄が発生しているために地上に帰ることは現在不可能と判明し、帰りたければ災厄の元凶と戦って倒すしかないというトドメまで突きつけられる
…と、物凄くハードである。
(マサキもマサキで自分を召喚したラングラン王国にすっかり馴染んできた頃に、力及ばず王都を壊滅に追い込まれたこともあったので、決して楽な道程ばかりを歩んできたわけではないが…。)
ゲーム中のサキトの表情が終始辛そうに見えるのも無理はない。