概要
スーパーロボット大戦シリーズに登場するバンプレストオリジナル原作ロボット作品『魔装機神』シリーズの単体ゲーム化作品。正式名称は『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』。
1996年、スーパーファミコンソフトとして発売。
なお本作の略称も「魔装機神」だが、この単語には(シリーズ全体を指す場合や、作中に登場するロボットのカテゴリを指す場合など)複数の意味があるため、それらと区別する場合は『魔装機神LOE』または『LOE』と略される。
また、事実上のスーパーファミコン最後のスパロボ作品である。
これまでスパロボシリーズで活躍していたオリジナルキャラ・マサキ・アンドーおよび乗機サイバスターを主役に、地底世界「ラ・ギアス」を舞台にした壮大な冒険を描いており、従来語られてこなかった世界観や登場キャラクター達の設定に大幅な肉付けがなされた他、新たなキャラクター・機体も数多く登場している。
(※詳しくは後述するが、後に発売されたリメイク版以降は『スーパーロボット大戦OG』シリーズの物語展開の一環にも組み込まれている。)
またゲーム的にも、クォータービューで描かれたマップやリアル頭身の機体グラフィック、ユニットの「向き」「高さ」の概念や「属性」「プラーナ」システムなど、それまでのスパロボシリーズには無かった様々な新機軸が投入されており、ファンからの評価は高い。
シナリオの分岐でかなり物語が変化するが、一方でセーブデータファイルは少ないので対応している外部記録機器であるターボファイルが場合によっては必要かもしれない。その為かリメイク版はセーブデータファイルが100程ある。
その後のシリーズ展開
魔装機神シリーズの主たる設定の数々は、当時スパロボの開発会社ウィンキーソフトの社員だった阪田雅彦氏により生み出されたもので、この頃既に続編の構想も練られていた模様なのだが、諸般の事情から1999年に販売会社バンプレストとウィンキーソフトとの契約が解消、それに伴い続編制作の話も立ち消えとなってしまった
(その後、バンプレスト側はPSソフト『真・魔装機神 PANZER WARFARE』やTVアニメ『魔装機神サイバスター』、ウィンキー側もその続編構想を改変させた『聖霊機ライブレード』を独自にリリースしている)。
しかし2010年に入り、リメイク版『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』がニンテンドーDS用ソフトとして発売。「OGサーガ」と入っていることから分かるように、このときに基本設定がOGシリーズに準拠したものに組み直されており、魔装機神がOGシリーズの外伝作品として正式に組み込まれた。
2012年には実に16年ぶりの完全新作となる続編『魔装機神Ⅱ REVELATION OF EVIL GOD』が発売された。
その後2013年に『魔装機神Ⅲ PRIDE OF JUSTICE』、2014年にはシリーズ最終作『魔装機神F COFFIN OF THE END』がリリースされ、物語は一応の完結を見ている。
ただ、OGシリーズではその後もマサキ達が登場・活躍する予定との事で、実際にOGMDにおいてはF終了後の設定で参戦している。
OGシリーズも含めた時系列は、「魔装機神第1章」→「OGs~第2次OG」→「魔装機神第2章」→「魔装機神Ⅱ」→「魔装機神Ⅲ」→「魔装機神F」→「OGMD」となっている。
ストーリー
『巨大な魔神が、ラングランを滅ぼす。
そして、それはラ・ギアスに生けるものすべてに災厄をふりまく』
この予言は、今まさに的中しようとしていた…。
地球内部の空洞世界『ラ・ギアス』。
そこに存在する神聖ラングラン王国は、迫りくる滅亡を回避するため、魔装機計画を発動させた。
魔装機とは、ラングランの練金学を結集して造られた人型の汎用兵器である。
しかし、それを操縦するには、高いプラーナ(気)をもつパイロットを必要とした。
しかし、その条件を満たすパイロットは、ラングランにはいなかった…。
そこでラングラン首脳部は、無理を承知で地上人を召喚する。
こうして召喚されたのがテュッティ、リカルド、ヤンロン、そしてマサキであった。
果たしてこの先、どのような災いがラングランを襲うのか!?
魔装機神操者として召喚された4人の運命は!?
今ここに、壮大な物語が幕を開ける!!
シリーズ一覧
外伝タイトル
- 真・魔装機神 PANZER WARFARE
- 魔装機神サイバスター(アニメ)
主なキャラクター
魔装機神操者
神聖ラングラン王国
シュテドニアス連合国
バゴニア連邦共和国
シュウ一派
サフィーネ・グレイス/サフィーネ・ゼオラ・ヴォルクルス(紅蓮のサフィーネ)