サッチー
さっちー
もしかして
⇒野村沙知代の愛称
正式名称は「サーチマトン」。電脳区間に蔓延する違法電脳体の駆除及び老朽化して不具合を起こした区間のメンテナンス用に大黒市が導入したソフトウェア。
郵政局の運用するシステムであり、顔(?)に当たる部分に描かれているマークは実際の郵便局のマスコットキャラクターである「ナンバーくん」または後継の「ポストン」がモデルであると思われる。
壁や床などに出現する「郵」の文字から現れる。
電脳メガネを通して見ると、約2m~3mほどの大きさで、楕円形の赤みがかったボディ。
アームのようなものが2つ浮遊しており、下部にはキュウちゃんと呼ばれる小さい球体型のサーチマトンを4機格納するスペースが設けられている。
「ボクサッチー、ヨロシクネ」という愛らしいボイスを出しながら移動しており、ドローンのように自動で動き回るキュウちゃんが些細なバグを自動で修復し、キュウちゃんでは対処できないレベルのバグや違法電脳体等を発見した場合はサッチーが現場に急行、対処するというシステムになっている。
(サッチー本体の認識範囲は約20m前後のようで、それ以上遠くは認識できない模様)。
後に大黒市が導入した「2.0」はサッチーの性能をより強化したもの。
上述のようにメンテナンス用のソフトウェアであるものの、認識能力にはかなり問題があり、違法ではないが些細なバグがある程度の電脳ペットを攻撃対象とし、削除しようとする。
子供たちの間で出回っている悪戯レベルの電脳アイテムでも所持していると容赦なく攻撃してくるため、大黒市の電脳メガネ使いの子供たちからはかなり恐れられている。
そのため、サッチーに襲われた時の対象方法というのも子供たちの間では共有されており、「レンガ壁」等を投げつけてフォーマットの時間稼ぎをしながら逃げるなどの手段がポピュラーである。
管轄は郵政局であるため、縦割り行政により郵政局の管轄外の場所には進入・認識ができない。
例として、ホームドメインになる民家および私有地、文部局の管轄になる学校文化局の管轄になる病院、公園、鳥居の立っている神社などがそれにあたる。
理屈の上ではどこに居てもすぐそばにある民家に飛び込めば安全と言えるが、現実側の法律では不法侵入になってしまうため、大黒市内に多数存在する神社がサッチーからの隠れ蓑として使われており、追いかけられた子供は鳥居に飛び込む事になる。
ただし、これはあくまで平時の話であり、街の一斉フォーマットなどの理由で省庁間で許可が出ている場合は民家・神社であろうと進入できてしまう。こうなると逃げ場はないため、改造されたメガネや違法(とサッチーが認識する)なアイテムを持つ人にとっては非常に危険な状況となる。
なお「サッチー」という通称の名付け親はある意外な人物である。詳しくは本編で確認せよ!