概要
1950年に公開されたアメリカの映画。及びそれを元にした舞台。
監督はビリー・ワイルダー。
原題は「Sunset Boulevard」。boulevardは大通りを意味する。
サイレント映画時代の栄光が忘れられない女優と、売れない脚本家の男がもたらす悲劇の物語。
米国アカデミー賞で美術監督・装置賞(白黒部門)、脚本賞、作曲賞(ドラマ・コメディ部門)を受賞した。
他にも多くの賞にノミネートされていたが、主に「イヴの総て」が対抗馬となり阻まれている。
あらすじ
サンフランシスコのサンセット大通りの豪邸で、男性の死体が見つかる。
被害者はハリウッドに住む売れない脚本家のジョーという男だった。
ことの発端は半年ほど前、ジョーが借金取りに追われて偶然邸宅に逃げ込んだことから始まる。
そこに暮らすノーマという女性はサイレント映画時代の大女優だが、トーキー映画の時代になって久しい映画界や世間では既に忘れられた存在であった。
そんな現実を受け入れず「いつでも第一線に復帰できる」と思っているノーマは、ジョーとともに「サロメ」という脚本を書き上げてカムバックしようと目論むが…。
登場キャラクター
()内は演者。
- ジョー・ギリス(ウィリアム・ホールデン)
売れない脚本家の男。借金取りに追われている。
- ノーマ・デズモンド(グロリア・スワンソン)
サイレント映画時代の大女優。
時代がトーキー映画に移り変わってからは仕事が無くなっているが、その事実は受け入れがたいようだ。
- マックス(エリッヒ・フォン・シュトロハイム)
ノーマの召し使い。彼女を神のごとく崇めている。
- ベティ(ナンシー・オルソン)
若手の脚本部員。ジョーの友人の婚約者。