概要*
シオンはうるし原智志氏の漫画作品ダーククリムゾンの主人公である。
魔界に住む魔王ベルゼブルと人間の母親マリアの間に『千年に一度、魔界と人間界の門が一気に開く』タイミングで生まれたので絶大な潜在能力を誇る。
魔族と人間の一代雑種である吸血鬼であり、普通の食料を食べる事が出来ず、魔族の様に人間の生命力を体力に転化する事も出来ず、人血を吸わなければ生命を維持出来ない。
性格
物語開始時点の4年前に母が惨殺されて以降は｢人間を守る｣と言うよりも｢魔族を滅ぼす｣事を優先させて、人間とは距離を取っていたが、性根は優しく、人間を無闇に死なせないような戦術を取ったり、魔族に利用された人間を極力助けようとする一面もあった。
また、｢自分が吸血鬼として生まれたせいで母が無残な最期を遂げた｣｢自分がレインを<吸血鬼の花嫁>の呪縛に捉えている｣｢人間として時間をレインと生きていきたい｣と自身の生れを呪う様な一面も序盤では強かった。
物語序盤で、第二の<吸血鬼の花嫁>であるヘレンと『血の契約』を結び、人間社会の一員だった彼女に影響を受けた事、また、母の仇の片割れと憎悪を向けていた妹・アルテミスが洗脳と虐待を受けて利用されているだけである事をヘレンが知った事から徐々に人当たりが良くなっていく。
女性を色仕掛けで落として情報収集をする事も有り、レインを嫉妬させる事もある。
容姿・衣装
黒髪と切れ長の黒い目を持つ美少年で、容姿としては父や父方の従兄であるルキフェルに似ている。
実年齢は物語開始時点で19歳であるが、吸血鬼や魔族は二次性徴期以降は急激に成長や老化が遅くなるので、外見年齢は15歳時点と殆ど変わらない。
下半身丸出しを強いられるコマが多い女性陣と比べるとマシとは言え、結構露出は多く、<吸血鬼の花嫁>への魔力チャージがセックスなのもあってベッドシーンも高頻度である。
能力
魔族の王族同士の交配で生まれた妹・アルテミスが自分を大幅に上回ると断言する程の潜在能力を有するが、碌な師匠が居なかった事から技量と言う点では魔族の上位陣に劣り、父の力の源である<魔眼>頼みの力任せの戦闘が目立った母に似たファイトスタイルを強いられている。
<吸血鬼の花嫁>を鎧として同化した時に本領を発揮し、レインと同化すると飛行能力と大火力、ヘレンと同化すると探知能力と制圧力に長じる。
また、再生力も魔族の基準でも並外れており、切り落とされた四肢の自力接合ぐらいは朝飯前、心臓を爆破されても直ぐに人血を飲めば元通りに再生する。
精力も絶倫レベルであり、旧版第3巻の序盤では
8連発の浮気セックス→ヘレンが自らの盾になって大失血をしたので回復の為に魔力チャージ→流石に消耗したのでレインの血を吸って更にセックス
・・・と半日以内に最低でも10回以上、しかも大ダメージを受けたヘレンへの大量のエネルギー供給を伴う行為を連続で行っている。
しかも、彼の逸物は女性に快感を与える能力が極めて高く、レインがシオンとの行為中のヘレンを「ホテルを揺るがすような猛獣の様な絶叫を上げる」と表現している。
此のセックスで従兄で現魔王であるルキフェルの洗脳すら解く事が出来る。
遍歴
『魔界と人間界の門が開く千年に一度の日』に魔王と人間の間の息子として生誕し、「両方の世界の血を引くシオンなら魔族と人間を統べられる」と父から王太子に据えられるが、其れは血統・能力・人望を兼ね備えたベルゼブルの甥・ルキフェルを王位から排除する事でもあった。
魔族の間に「自分達に簡単に感情を操作される人間は家畜同然」と言う思想が蔓延していた事もあり、その人間の王妃に頭を下げさせられ、王太子まで繁殖すら不安な一代雑種に抑えられ、遂に我慢の限界を超えた魔族達はルキフェルを担ぎ出してクーデターを決行する。
母に抱かれて人間界に逃げ延びたシオンであったが、父が自身の死を魔界と人間界との主要な門のロックの引き金となる様に細工をしていた事もあり、魔族の国の内情が分からず、人間の子供を装って育てられる。
物語開始の6年前にレインの住む村に居を定め、その2年後に自身の妹を名乗るアルテミスと名乗る少女魔族の襲撃を受ける。
アルテミスに致命傷を負わされた恋人・レインを助ける為に彼女を<吸血鬼の花嫁>にしたシオンであったが、その間にルキフェルの妻であるマイケルに母を惨殺され、守護者と食料供給源を同時に失ってしまう。
アルテミスによって能力を開花させられた上に、父の施した魔界と人間界の間の門のロックを外す絶好の生贄としての性質を備えていたシオンは其れから魔族と交戦する日々を過ごす事になった。
洗脳が解除され、母を助けるべくマイケルに反旗を翻すも、敢え無く返り討ちに遭って凄惨な制裁を受けた妹を母の仇と誤解したまま・・・。
