シュミット式という名の通り、ドイツ人ギミックを用いナチスドイツ系ヒールとして活躍していたプロレスラー、ハンス・シュミットが考案したとされる技(シュミット自身はカナダ・ケベック州出身)。
開発した本人よりも、ジャイアント馬場とタイトル争いを繰り広げた「荒法師」ジン・キニスキーの得意技として知られる。近年では、武藤敬司が最終兵器・ムーンサルトプレスを出す際の導入技として用いる。
仕掛け方は、相手をボディスラムの要領で抱え上げ、横になったところで一度固定し、自身の膝どちらかに膝立ての体勢になりながら相手の背中を叩きつける。そのままマットに落としすかさずフォールの体勢にもっていけるため技としても合理的で、キニスキーのそれは必殺技としての説得力を充分持っていた。
武藤のシュミット式バックブリーカーも、事前に背中を痛めつけておくことで膝立てによるムーンサルトプレスへの防御をやりにくくする効果がある(相手が痛みを我慢し切って膝立て防御を成功させるケースもままある)。