概要
バックブリーカーの一種でアルゼンチン・バックブリーカーと並んで有名。
技の創始者はカナダのプロレスラー、ユーコン・エリック・ホルムバック。もともと木こりであった彼は、作業中に丸太をかつぎあげる体勢をそのままプロレス技に応用したという。
後にブルーノ・サンマルチノが絶対的な必殺技として用いたため、広く知れ渡るようになった。ディック・ハットンもこの技を用い、力道山からギブアップを奪った実績がある。
ほかの使い手には豊登、坂口征二、ストロング小林、中西学、矢野通、アンドレ・ザ・ジャイアント、吉江豊がおり、ハットンを除いてはパワーファイターが使う技として認知されている。また全日本プロレス時代の大仁田厚や維新軍時代の長州力も用いている。
この技の体勢から後方に投げるとサンダーファイヤー、パワーボムの要領で落とすとサンダーファイヤーパワーボムになる。いずれも大仁田の得意技だが全日本時代の大仁田はカナディアンをよく用いておりその応用をしたといえる。アルゼンチンバックブリーカーと比べると派生技が多い。
ただし相手の両足が確保できないため、コーナーマットやロープを蹴られるなどした反動で体を入れ替えられ、逆にリバース・スープレックスで投げ返されるなどの難点がある(アントニオ猪木は異種格闘技戦でアンドレと対戦した際、この方法でアンドレの巨体をぶん投げている)。
掛け方
がぶりの体勢から、相手の胴を両手をクラッチして相手の背中が肩にくるようにして担ぎ上げる。クラッチは解かずに、そのまま上下に揺さぶることで背骨を反らせてダメージを与える。
関連項目
アルゼンチン・バックブリーカー…豊登・坂口・中西はこちらも併用