ショルダーホンは、NTTが1985年から開始した移動電話サービス。
概要
後の携帯電話の先駆けと言えるサービスである。
ただ、ショルダーホンはそれまで提供されていた自動車据付式の移動電話機を自動車から下ろして持ち運べるようにしたもので、サービスの位置づけはこの直後に登場する携帯電話サービスではなく、自動車電話サービスの1種という扱いだった。
最初の機種である100型は受話器と本体を合わせて3.5kgほどで、筐体はショルダーバッグのようにストラップで肩から提げることができた。とはいえ、筐体の重さや通話料金の高さから普段使いする人は相当限られていたことは想像に難くない。
1987年にNTTは携帯電話のサービスを開始。初陣を飾ったTZ-802型は重さ900gもあったが、それでも3.5kgのショルダーホンよりは持ち運びが圧倒的に楽で、後継型のTZ-803型は640gまで軽量化された。
日本航空123便墜落事故との関連
事故が発生した3日後にNTTの技術者が機材を現地に持ち込み自衛隊相手に直談判。
この時ショルダーホンは未認可(免許発効前)だったが超法規的措置により使用可能になった。
そして現地の近くに通信基地局 2カ所が設置され、山間部での無線通信に苦しんでいた自衛隊は活動がしやすくなった。