概要
惑星ジェミナイの特殊部隊「ジェミニス」の隊長、ガドライト・メオンサムの駆る機動兵器。
惑星ジェミナイに於いて、ジェミナイ最強のパイロットであり最高の念動力者でもあるガドライトの為に開発された専用機であり、スフィア「いがみ合う双子」が搭載されている。
念動コントロールによる機体制御技術、光粒子を用いた攻撃兵装の採用など、惑星ジェミナイ存在時における最高の技術が惜しみなく投入されている。
機体構造はジェミナイ製の機動兵器であるディオスクの基本設計を踏襲しており、本機の開発はスフィアを搭載したディオスクに随時改修を加える形で行われている。
スフィアの大出力は機動力・運動性能の拡充や攻撃効率の向上に充てられている為、武装は両腕に内蔵された「光粒子ブラスト」と光粒子で刀身を形成する「光破剣フォルメニア」のみと少ないが、防御兵装として次元断層を防御に転用した「Dフォルト」を装備する他、この機体の性能とガドライトの念動力と操縦技術、そしてスフィアの次元力が組み合わさる事で圧倒的な戦闘力を発揮し、その戦闘能力はディオスクで構成された大隊に匹敵する程である。
また、ガドライト自体もサード・ステージのスフィア・リアクターとして覚醒しており、その力を高いレベルで行使する事が可能。
だが、逆に言えばこれだけの技術を投入し、最高のパイロットを組み合わせた機体を用いても、惑星ジェミナイの滅亡は止められなかったとも言える。
ジェミナイの生き残りであるジェミナイド達にとっては、母星の繁栄の象徴であり、ジェミナイ最期の女性アンナロッタ・ストールスと並び彼らの希望そのものと言えるが、それ故に本機に似た外観を持つヒビキ・カミシロのジェニオン(ジェニオン・ガイ)を憎悪している。
最終的にジェニオンとの激戦でスフィアを奪われ、パイロットのガドライト共々撃破された。
が、その後侵攻してきたサイデリアルによって回収され、人造スフィアを代用の動力として組み込み修復される。
そして、離反した涼音=アムブリエルの搭乗機として再び戦場に舞い戻り、「いがみ合う双子」を宿すジェニオンとスフィアの争奪戦を繰り広げることになった。
最終的にはコロニー・メガラニカ近海での戦いで涼音がZ-BLUEに帰還したことで乗り手を失い投棄されたが、近くで行動していたガドライトがこれを発見して回収、本来のパイロットと共にサイデリアルとの戦いに身を投じた。
人造スフィアで動いているため自己修復やバリアなどの機能は働いていないものの、ガドライトの精神状態にかかわらず安定した挙動を見せるため、純粋なマシンとしてはむしろパワーアップしている。
そして、ラース・バビロンでの決戦に置いて次元将ヴィルダークの一撃を受け、今度こそ本当に破壊された。
武装
光粒子ブラスト
ディオクスの光粒子メーザーを発展させた武装。両腕から光粒子を広域に放出する。
光粒子ブラスト・ワイド
光粒子ブラストを前方に向けて更に広域に発射するMAPW。
効果範囲が特殊な為、使い勝手に難点があるものの、その射程は長い。
光破剣フォルメニア
異空間から召喚される大剣。
ディオクスの光粒子ブレードの発展形にあたり、各種バリアを無力化する能力を有する。
ブラスター・アーツ・ノヴァ時には二本使用され、柄を連結させる事でダブルブレード状にする事も可能。
ブラスター・アーツ・ノヴァ
ガドライトの戦技にスフィアの力を合わせた、ジェニオン・ガイの「ニーベルング・アナイレーション」に相当する連続攻撃。
二対のフォルメニアによる連撃の後、至近距離から光粒子ブラストを叩き込む。